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子どもや若者が産まれながらに持っている権利

昨年(2023年)の12月、こども家庭庁は「こどもまんなか社会」の実現に向けて、全ての子どもや若者達が健やかに成長でき、将来にわたって幸せに成長できる社会を実現するための「こども大綱」を閣議決定しました。
このこども大綱には、子どもの権利保障や個性の尊重に関する方針のみならず、子育ての支援や貧困と格差の解消、若い世代の視点に立った自己実現への支援策などが盛り込まれています。

多様なバックグラウンドを認めることのできる、寛容で優しい社会であってほしい

日本はこれまで、他の先進国と比べて教育・福祉への公的な支出(政府が使うお金)が最低レベルであると言われ続けてきました。教育熱心な家庭ほど学習塾など学校以外の教育費を家庭で負担しています。
現在では、自治体によって高校の無償化が進んだことなど、日本においても少しずつ家庭の経済状況に関わらず子ども達が自分の受けたい教育を受けることができるように変化し始めてきました。

質の高い教育を受けることができる機会を保障することは、子ども達が産まれながらに持っている権利のなかでも最も重要なものであるはずです。
特に私たちの身の回りがスピーディーに変化・多様化し、国際化している現代では、子ども達それぞれが自分にとっての幸せを実現できる社会をどのように作っていくかを私たち大人が真剣に考え、次の世代へつないでいく必要があると思います。

様々なバックグラウンドを背負った子ども達、とりわけ辛い経験をしてきた子ども達を認め、しっかりと尊重し、受け入れていけるような寛容で優しい社会の模範を私達大人が子ども達に示していく時期になりつつあるんだろうな。
ただ言葉にして言うだけではなく、実際に行動に移していきながら、子ども達が産まれ持った権利を大切にできる社会を大人の私達がいい加減作っていく必要があるはずなんだろうなと感じます。

私の知り合いの中にも、そうした社会の実現に向けてアクションをしたり、色々な場所で社会貢献してる人達がたくさんいます。

埼玉県の特別支援学校で教鞭を取られている内田先生。障がいを越え、子ども達がそれぞれがその子達らしい人生を歩めるよう尽力されています。

絵を描くことが共通の趣味でアート仲間のANRIさん。セクシー女優であったバックグラウンドも個性と捉え、アーティスト活動や子育てに日々奮闘されています。(エラーと表示されますが、エラーではないです!)

以前、お話を伺った松永監督。レズビアンやゲイにスポットライトを当てた映画作品作りを通してLGBTQ+への正しい理解が進んでほしいと願っていました。

学校や家庭が全ての子ども達にとってホッと一息つける場所であってほしい

教員として学校現場で勤務していて強く思うことは、学校や家庭で自分とは違う考え方についてきちんと認め、互いの痛みを理解できる優しさを身につけられる経験を積んでいく重要性が増していること。
「対人不安」や「人間関係のストレス」が原因で不登校に陥ってしまう小中学生が増えているなか、子ども達にとって安らげる場所を私達大人がきちんと提供できることが重要なんじゃないかな。
そのために最低限、学校や家庭が全ての子ども達にとってホッと一息つける場所であるべきだと感じています。

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