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毎日を輝かせる「逆レーティング」のすすめ

  私は、過去15年間、自分の昨日の生活を8項目で数値評価(レイティング)することで、その日を始めてきました。あわせて、何時に何をやっていたかを24時間記録してきました。毎日を振り返ればよいことがあるだろうと思ったからです。この15年間の記録はコクヨのA4のノートに89冊にもなります。
 ちなみに8項目とは、5項目(心、身体、人間関係、知力、行動力)の自分の状態と3つの問い(背伸びして挑戦したか、自分の力が発揮されたか、家族を大事にできたか)です。これらについて各10段階で評価してきました。
 このレーティング項目については、ここでは論ずるつもりはありません。むしろ、ここで論じたいのは、この採点の方法や記録することの意味が、ある時から大きく変わったことです。

 この採点を始めた時に私が気をつけていたのは、できるだけ客観的に正確に評価することです。
 ところが、ある時に、ハタと気づいたのです。実は、朝に評価を低くすると、その日の活動が停滞し、活力がなくなるのです。
 評価することにより、対象である、私自身に良くも悪くも影響を与えることに気がついたのです。すなわち、評価が自己予言的な影響をもたらすのです。
 人生をよりよくするために評価・採点していたはずなのに、それによって自分の状態が下がるのはまずいと思いました。
 
 そこで発想を変えてみた。評価が自己予言的なのなら、最高点をつければ、毎日が最高に良い状態になるのではないか、というアイデアです。
 もちろん、毎日の中には、うまくいかないことや試練もあります。そのような状況でも、最高点をつけるとはどういうことか、と考えました。実は、苦労や試練は、自分にとって最高の学びの機会なので、視点を変えてみると最高点でもおかしくはないと気がつきました。


 それ以来、私は毎日、全項目を満点の10点をつけることにしました。迷わずに10点を各項目につけるのです。
 むしろ頭を使うのは、何故その日は10点満点かの理屈を考えることです。最初は、10点をつけたときに、無理している感がある時がありました。
 ところが、毎日これを訓練していると、10点満点である理屈を考える能力が次第に向上し、遂には、その日が10点である理屈を、何の苦労も、不自然さもなしに、浮かぶようになったのです。
 そして、これがまさに自己予言的に、人生を輝かせるようになりました。
 そんな馬鹿な、と思う人がいると思います。でも本当のことです。
 これを私は「逆レーティング」と呼んでいます。
 この方式に変えて10年ほど経つが、この10年いろいろな意味で活躍できたのは、この逆レーティングの影響がそれなりにあると思います。
 皆さんにもお勧めする次第です。


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