乱立する○○ペイ。FeliCaはこのまま死にゆくのか?
■ なぜQRコード決済?
中国で先行して普及したQRコード決済は、社会の有り様や人々の行動までも変化させています。様々なサービスと連携をしており、行政サービスでさえもアプリ経由で利用できます。逆に言うと、ないと「かなり不便」な状況にあるとも言えます。実際、観光で訪れてタクシーを捕まえても、現金しかないというと乗車拒否をされる場合もあるくらいです。
しかしながら、中国の携帯電話番号と銀行口座を持っていないとアプリ自体の利用が難しいのも事実。以前の記事で、これを乗り越えて日本からアプリの利用開始手続きをする方法を紹介したところ、大きな反響がありました。
■ 乱立する〇〇ペイ
この波が日本にも押し寄せてきたようです。ソフトバンク・ヤフー連合の「ペイペイ」による「100億円あげちゃうキャンペーン」は、大きな話題になりました。先日はファミマでも独自の電子マネーを導入するというニュースが発表されるなど、大手各社がこぞって後追いする状況になってきました。
現状でどれくらいの「ペイ」があるのかという記事が出ていました。既存の非接触型(SuicaやQuickPayなど)を含めると、ものすごい数の決済手段が存在することがわかります。
スマホを使った決済サービスは、日本ではJR東日本の「モバイルスイカ」やNTTドコモの「iD」など非接触型と呼ばれる方式が先行する。ただ読み取り装置の導入コストが重荷で、中小店舗への普及が遅れている。そこで登場したのが中国など海外で普及するQRコードやバーコードでのスマホ決済だ。店側はモバイル端末で対応でき、費用が抑えられる。
ただ、利用者側からすると、アプリを立ち上げる必要がない非接触型決済の方が便利という声もある。利用者のターゲットを絞り、消費スタイルにあったサービスを提案する必要がありそうだ。
中国の状況と大きく異なるのは、ガラケーの時代から「ピッとするだけで瞬時に決済可能」な手段がある程度普及していること。利用者観点でみると、これより便利な方法はなかなか思いつきません。しかし、導入コストがネックとなり加盟店を爆発的に増やすのは難しい状況のようです。
アプリを立ち上げなくてはいけない不便さを「お得」で突破できるかが、今後の普及の鍵となるでしょう。
■ 既存プレイヤーは動かないのか?
一方でこれまで日本の決済を牽引してきたFeliCa勢は、このままQRコード勢に市場を明け渡してしまうのでしょうか?非接触型のベースとなっているのはSonyが開発したFeliCaという仕組みで、そのライセンスや事業者向けのプラットフォームはNTTドコモとの合弁会社であるフェリカネットワークスが運営しています。
読み取り機のコストがネックなのであれば、そこを解消すればいいのではないか。iPhoneともつながる読み取り機(パソリ)はソニーから販売されています。
販売価格が5000円程度。仮に原価を3000円とすれば、例の100億円を予算とすれば300万店以上に配布することができる計算です。これで日本中のお店で「ピッ」とできるのであれば素晴らしいと思うのですが、みなさんはどう思いますか?
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ようやく日経サイト上で書いていた記事がnote側にもインポートされたようです。これを機に徐々に体裁も整えていこうと思いますが、ぜひ私のプロフィールページからチェックしてもらえれば嬉しいです。
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タイトル画像提供:tiquitaca / PIXTA(ピクスタ)