Hello tomorrow deep tech meetup#1
Hello tomorrowの日本版がいよいよ動き出しました。
Hello Tomorrowとは、最先端Deep Techの社会実装を加速させるためのフランスのNPOです。研究者やスタートアップと、起業家・企業・投資家などの連携をグローバルに実現するために、各種イベントや支援活動を実施しています。日本の活動は、日本ディープテック協会が推進しています。
2018年5月17日「Hello tomorrow deep tech meetup #1 」が開催されました。
フランスのHello tomorrowにも関わっているボストンコンサルティンググループより、Deep Tech Startup関連情報「先端技術活用のためのベンチャーと大企業の協同の要諦」のキーノートセッションがありました。
© ボストンコンサルティンググループによるリサーチ報告書『FROM TECH TO DEEP TECH』より
上記は、ボストンコンサルティンググループが、世界のDeep Techベンチャー400社に対して行った調査レポートからの資料です。各種のDeep Techが、どのような産業に活用されているのか、がまとめられています。縦軸がテクノロジー、横軸がビジネス領域です。説明するまでもなく、テクノロジーの横断的な活用がわかります。その中でも、やはり AI & Data と IoT & Sencer は、ほぼ全ての領域で、活用が進んでいます。個人的に興味深いのは、Biotechnologiesが、Consumer zproduct & Servicesでも色濃く活用され始めていることでした。技術をどのようなサービスに結びつけることができるのか。そこに、技術ドリブンの時代における企画の役割があるのだと思いました。
そのほか、hello tomorrow Globalのスポンサーであるロレアル(L’Oréal)からイノベーションプログラムについての講演。そして、グローバルチャレンジの過去の優勝者らによる事業内容のプレゼン。
Konikuは、神経細胞によるコンピュータの開発を目指す、世界唯一のニューロコンピューテイングベンチャー。
Walk With Pathは、ジャイロスコープ、圧力、加速度センサーと振動フィードバックを具備した靴により、歩くという行為のカンブリアサイクル(みえる、わかる、できる、かわる)を生み出すベンチャー。
Dracula Technologiesは、有機薄膜対応電池で独自技術を持ち、光エネルギーの生成を目指すスタートアップ。
http://www.dracula-technologies.com/
SoundBounceは、スマートマテリアルにより騒音による聴覚障害リスクの低下と、聴覚障害のある方の苦痛低減を目指すスタートアップ。()
Deep Techというキーワードは、これから目の離せないものとなっていきます。多くの研究者が、単に論文のためというよりも、社会実装を目指す時代が近づきつつあります。僕が関係している医療VRベンチャー界隈でも、そうした動きの萌芽を感じます。世界の本質に迫るという研究の姿勢が、社会と結びつくことで、表層的、短期的、短絡的なサービスではなく、より深いレイヤーで人と世界の関わり方に繋がるような動きが生まれるのではないかと期待します。そういった動きに興味のある方は、hello tomorrowに参加してみるのも面白いかもしれません。
hello tomorrow japan
http://hellotomorrowjapan.org/
ボストンコンサルティンググループによるリサーチ報告書『FROM TECH TO DEEP TECH』(PDF)
http://media-publications.bcg.com/from-tech-to-deep-tech.pdf
hello tomorrow japan Facebookグループ
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