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ホテル経営にデジタル革命を持ち込むOYO(オヨ)

インド発ユニコーン企業「OYO」とヤフーが合弁会社設立

インド発格安ホテル「OYO」、日本進出へ

昨年ヤフーと合弁会社を作って日本市場に参入した、インドのユニコーン企業「OYO(オヨ)」は、ホテル経営にデジタル革命を持ち込んだ急成長企業です。2018年9月にはソフトバンク・ビジョン・ファンドから大型の出資を得ています。

特筆すべきは成長スピードです。2013年の創業から2018年9月末の5年間に、インドと中国を中心に全世界で27万室まで運営客室数を急激に増やしています。

同社はホテルオーナーと契約して、リネンやアメニティ、バスルーム用品から仕様に至るまで全てを刷新し、従業員のトレーニングや標準化された備品などを提供します。これらのホテルは1泊25ドルからオヨのウェブサイトに掲載され、ホテル側はオヨに25%の手数料を支払うビジネスモデルです。

最高経営責任者のリテシュ・アガルワル氏は19歳で起業し、現在もまだ25歳と若手の経営者ですが、すでに8500人の社員を抱えていると報じられています。その中でも、700人以上がデータサイエンス、人工知能(AI)、ソフトウエアなどの技術者と、デジタル時代を切り開く人材を大量に採用しています。

その結果として、進出した地域の宿泊需給データをAIで常時分析し、すべての空室の料金を変化させ、需給のミスマッチを最小化し、ホテル全体の稼働率の最大化を実現します。

また室内仕様を変化させながら、データサイエンスを用いて地域ごとの最適化を図っています。さらに、経理、予約、清掃管理などホテル運営に必要な機能をスマートフォンのアプリにし、ホテルオーナーにはスマホ1台で経営が可能な状態を提供しています。

現在は、チェーン化されていないホテルが3500万室分もある中国での成長を加速させており、運営客室数としては、世界的にみても同社は最大規模の存在になりつつあります。

Airbnbからもオヨに対して100億円から200億円規模の出資をする噂が持ち上がっているなど、先進テック企業と連携しながら、ホテル業界を大きく前進させていくことが期待されています。

Airbnb May Invest $100-200 Mn in OYO

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