地獄より酷い「全ての沙汰は親の金次第」子どもの学歴も所得も結婚さえも
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地獄より酷い「全ての沙汰は親の金次第」子どもの学歴も所得も結婚さえも

愛読している日経のコーナー「パクスなき世界」ですが、米国の学歴による年収格差が拡大しているという記事がありました。

米マサチューセッツ工科大の分析では、1963年からの54年間で大学院卒男性の実質賃金は約2倍となる一方、学歴が低いほど賃金も伸びなかった。

むしろ、注目すべきは、男性の高卒や高校中退者の賃金が1963年からたいしてあがっていないということです。もちろん、これは実質賃金なので、絶対額が50年以上あがっていないということではありません。当然、物価の変動を考慮した賃金ではありますが…。

学歴によって賃金が変わるのは日本でも同様です。月給や年収だといまいちピンとこないかもしれませんが、生涯賃金で比べるとその違いは大きい。

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大企業に就職した大卒男性の生涯賃金は約3億1千万円。対して、大企業に入った高卒は2億6千万円で、同じ規模の会社に入っても5千万円の差。小さい企業に入った高卒は1億8千万円なので、ほぼ倍の1億3千万円も差が開きます。

だからなのか、大学進学率は毎年のように伸長しています。が、その一方で、親の収入が潤沢ではないために奨学金を借りて進学したはいいものの、その返還のために地獄のような生活を強いられる若者も増えています。

問題の本質は、学歴によって将来の所得格差が生まれるなどという生易しいものではなく、生まれた両親の所得状況によって子どもの将来は決定づけられているという厳しい現実です。

もっと、有り体にいってしまうと、「どんなに努力しても貧乏な家の子は貧乏だし、裕福な家の子は裕福になる」ということです。

良い大学に行ける子は親が裕福だから行けるのです。本人の学力や意欲の問題ではありません。どんなに優秀で医学部に行きたいと子が願っても、貧乏な両親はその学費を払うことは不可能です。

つまり、遺伝子のように貧乏も裕福も遺伝するわけです。

学歴が伴わなければ、前述の通り、生涯賃金も影響を受けます。そればかりではありません。親が貧乏なら結婚すらできないのです。

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男の30-40代、女の50代に関しては、明らかに親が貧乏である人の未婚率が抜きんでて高い。この記事で「結婚は消費である」という話をしていますが、まさに、「結婚は贅沢な消費」なのです。

この記事に対して「結婚の利点に金を求めるな」という声もたくさんありましたが、そう言えるのは「あなたが金に困ったことがない」からです。そして、現代の未婚者は200-300万円の年収がボリュームゾーンです。結婚どころか自分が生活するのがやっとなのです。

それでも、20代男や30代女を見ると、親が貧乏でも未婚率が低くなっているところもあります。そうした夫婦には、愛はあるのかもしれませんが、金はありません。たとえ、子どもを産んだとしても、その子に待っているのは「親が貧乏という十字架を一生背負い、進学も結婚も満足な所得の獲得すらままならない地獄の人生」かもしれません。


口を開けば「〇〇平等!」とか言う界隈の人たちは、それでもまだ「平等などというまやかしを言い続けるつもりなんでしょうか?「結果の平等」はないが「機会の平等」はある?冗談はやめてください。機会すら与えられない人は山ほどいます。自分の半径3メートルだけが世界じゃない。

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荒川和久/「結婚滅亡」著者

長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。

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11/13に新刊「結婚滅亡」が発売です!他著書「ソロエコノミーの襲来」 「超ソロ社会」「結婚しない男たち」等。東洋経済等でコラム執筆したり、テレビ・新聞によく出ます。独身研究家として活動させていただいてます。メディア出演・執筆・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージから。