英国は仲間はずれ
主要中銀における正常化が一つのテーマのように見られ始めていますが、その背景にある「動機」は中銀ごとに丁寧に峻別した上でトレードを進めなければ、後々深手を負うことになりかねません。
少なくとも米国(FRB)、ユーロ圏(ECB)、カナダ(BOC)は「正常化グループ」ですが、英国(BOE)は果たしてその仲間と言えるでしょうか?BOEが意図するスタグフレーション抑制のための利上げは得てして自傷行為に終わりやすく、中長期的には利下げに繋がる可能性も秘めています。また、細かい論点ですが、BOEは次回会合からタカ派筆頭のフォーブス委員が退任し、(恐らくは)ハト派と見込まれるテンドレイド氏が加わります。この辺りの情報もしっかり把握した上で各通貨の動きを検討しなければ火傷を負うことになるでしょう。
https://jp.reuters.com/article/central-bank-idJPKBN19L06I