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管理職になりたいなら、積極的に自分の会社外の「複業」を行おう。人を動かすヒントを学べる!

日経COMEMOで、「#成長につながる複業とは」について、議論しています。私も自分の経験と、そこから学びを整理してみましょう。


まずは、ビジネス・パーソンの「個人の成長」について、整理しよう

 複業の登場、容認の背景には、さまざまな理由がある。もちろん、サラリーマンの基本的な給与の成長の鈍化なども理由の一つだろう。ここでは、プラスの価値である、「個人の成長」と複業の関係について、論じてみたい。そのためには、「個人の成長」という言葉を明確に整理をして、定義する必要があるだろう。

 ビジネス・パーソンは、どのような要素で構成されているのかということである。「専門領域の知識・経験」「個人で仕事を効率よく進める能力」「チームの中で、共同作業できる能力」などは、どの階層・職種でも求められるだろう。これに加えて、管理職では「チームをまとめ、チームを上手にリードする能力」、つまりマネージメント・スキルも必要な能力だろう。

 つまり、「個人の成長」という言葉には、複数のビジネス・スキルやリテラシーが、関係している。

 この中で、「複業」で成長できる部分はどこだろうか?もちろん、すべての領域で成長させることは可能だろうが、主たる要素は、「専門領域の知識・経験」と、管理職に求められる「マネージメント・スキル」だろう。

「複業」で成長させられる「専門領域の知識・経験」

 皆さんの「複業」という言葉から受けるイメージはどのようなものだろうか?多くの方は、現在の所属している組織と異なる仕事に就くことではないだろうか?

 私の場合は、主業として「マーケティング」の仕事をしてるが、複業として「数学の研究」があり。このような、異業種で複業を行うことは、その個人の専門領域の幅が広る。そして私の経験では、この異業種の関係は、いつしか相互に関係を持ち、双方の業種に良い影響をもたらしている。

 私の場合は、マーケティングの領域に、数学で知りえた知識を応用することが行えている。さらに、数学の研究テーマに、マーケティングの事例を扱うこともある。このように、「複業」を行うことで、「専門領域を拡張」することができるのは、複業の価値だろう。

 ところで、「複業」を拡張した考えに、「業界団体」や「関連団体」での仕事もある。私も、「日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会」という団体で、代表幹事をさせて頂いた。一般的な「複業」で発生する、収入などはないが、これも別な形の「複業」だろう。

 「業界団体」や「関連団体」での仕事は、自分の専門領域の拡張ではなく、自分の専門領域の成長に繋がる。自分の組織で考えていたWebの広告と、他の組織で行っているWeb広告の違いを理解することができる。これにより、自分の専門領域を、さらに強化することができた。

 多くの企業では、「複業」の既定で、同業種への就労に制限がある場合があるだろう。そのような場合には、給与は増えないが、「業界団体」や「関連団体」の仕事に関与することも、自分の成長に繋がるかもしれない。

「複業」の醍醐味は、「マネージメント・スキル」の習得かもしれない

 この「専門領域の知識・経験」の成長以上に、私が成長させられると考えているのは、「マネージメント・スキル」だ。そして、もし皆さんが管理職になろうと思っているのであれば、ぜひ複業でこのスキルを磨いて欲しいのだ。

 主業でいる会社・組織でマネージメントを行う場合には、会社・組織の役割や肩書が与えられ、会社の上司・部下の関係も明確だ。そして、マネージャーの多くは、管理職の地位につき、部下をマネージメントしている。

 この時に発生する問題は、あなたは「あなたのマネージメント力」を使っているのか、それとも「地位・肩書」を使っているのか、きちんと整理して、理解していないことだ。管理職に求められている「マネージメント・スキル」とは、あなた個人に備わらないといけないスキルです。本来は、「地位・肩書」がなくても行えるが、「マネージメント・スキル」だ。

 適宜メンバーの状態を観察し、必要なアドバイスを行い、自ら模範も見せて、そしてメンバーに仕事を委任して、進める。これが、典型的な「マネージメント・スキル」だ。

 ところが、あなたが会社・組織でマネージメントを行う時には、あなたに「マネージメント・スキル」がなくても、ある程度進む。なぜなら、メンバーは、上司の指導通りに仕事をすることが、チーム・メンバーの役割だと理解しているからだ。まず、今管理職を行っている方や、これから管理職につく方は、自分にマネージメント・スキルが備わっているのか、きちんと理解しよう。そして、不足しているなら、複業につくことも一つの答えだ。

 「複業」では、あなたは、大きな「地位・肩書」は付与されないでしょう。でも、メンバーと一緒に仕事をする必要があります。時には、メンバーにアドバイスも必要です。つまり、「地位・肩書」が使えない、真の「マネージメント・スキル」が試さる。自分と利害関係のない人を動かすことは、本当に難しい。


 あなたが、真の「管理職」になりたいのであれば、積極的に「複業」でチーム・マネージメントのテーマに取り組んでみると、本当に成長するのではないでしょうか?

#成長につながる複業とは 、自分の成長イメージを持つこと

 このように整理すると、#成長につながる複業とは 、自分の成長イメージ、つまり複業の目的を明確にすることが必要なのだろう。そして、人生100年時代だからこそ、私たちは、今まで以上に、「楽しく働く」ことが必要だろう。そのためには、「働く目的」を設定することなのかもしれない。

 


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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問

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1992年花王入社、デジタル・マーケティングを牽引。以後、コンサルタントとしてマーケティングのデジタル化を支援。ビジネスブレークスルー大学講師、東京大学大学院数理科学研究科客員教授、事業構想大学院大学客員教授 マーケティングサイエンスラボ(mslabo.org)所長