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🇪🇸MWCバルセロナ2022: 参加レポート(事前準備と初日所感)

新型コロナウィルス感染症の影響により2020年のMWC(Mobile World Congress) バルセロナが中止になって以来、3年ぶりに現地参加することができました。参加準備だけでもかなり大変で、初日参加に至るまでのプロセスから書き残しておきたいと思います。これから海外の国際会議やカンファレンスに参加される皆様の参考になれば幸いです。

1. 参加事前準備

Spain Travel Health Pass(QRコード)の取得

まずSpain Travel Health PassというQRコードの取得がスペイン入国のための必須条件となります。入国前から個人情報やフライト予定などについてはオンライン入力ができるのですが、入国予定の48時間前にならないと申込が完了できない仕組みになっています。出発前のPCRテストの陰性証明結果をアップロードした後、審査を経て以下のようなパスがiPhoneのウォレットに追加されます。このパスをスペイン入国前の出発国の空港で表示する必要があります。

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MWC My Digital Badgeの申請と取得

今年からバルセロナ空港での参加証バッジのピックアップが廃止され、事前にMWC Barcelona 2022の参加登録を行なった後にオフィシャルアプリで参加申請を行い、審査プロセスを完了しないと会場に入るための入場資格を得ることできなくなりました。ワクチン接種証明書とPCRテストの陰性結果証明の両方をアップロードして、審査結果を待ちます。注意が必要なのは、PCRテストの陰性結果だけをアップロードすると、テストを受けた時から起算して72時間しか会場へのアクセスが許されません。必ずワクチン接種証明もアップロードする必要があります(2回目のワクチン接種から270日間が有効期間)。審査を通過すると、以下のようにAccess verifiedという証明がモバイルアプリ上で表示され、My Digital Badgeが有効になります。

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欧州規格マスクの着用義務

上記My Digital Badgeを起動して会場受付で見せてやっと入場できる!と思いきや、欧州規格のFFP2という医療従事者用マスクを身につけていないと、入場できません。

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僕は事前にAmazonで購入し持参していたので、危うく難を逃れましたが、着用を忘れて日本で一般的な不織布マスクのまま入場しようとして止められたので、かなり厳格に管理されているのだと思います。

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このFFP2規格のマスクは医療従事者用のため5層構造で、とても呼吸が苦しいことに加え、欧州の人々の高い鼻を基準に作られているので、鼻の低い日本人には骨格がフィットせず、イマイチ不愉快な感じです。マスクを持参し忘れても会場外に売店があり、1つ2ユーロ(1箱28ユーロ)で購入が可能です。

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2. 市内移動手段

MWC会場とバルセロナ市内の往復移動は本当に毎年大変でした。満員の地下鉄を利用してFira駅で降りるか、MWCが提供するこれまた満員になる無料バスを利用するか、2019年のUber撤退に加え、タクシーアプリはダウンロードできても日本のクレジットカードが使用不可能なため、会場では1時間以上もタクシー列に並ぶ羽目になりました。。。

そして今年はやっと、Free Nowというタクシー配車アプリが使えるようになっていました!

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Free Nowはドイツ発のmytaxiがリブランディングした会社で、BMWとダイムラーとの合弁企業、欧州全土でタクシー配車サービスを展開しているので、欧州出張の際にダウンロードしておくととても便利そうです。

3. 規模縮小と4YFNの同会場開催


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MWCバルセロナは世界各地の携帯電話会社が発表する最新情報加え、4YFN: 4 Years From Now(今から4年後、の意味)という世界中から参加するスタートアップの展示会も参加の醍醐味の一つです。今年は開催規模の縮小により、エスパーニャ広場近くのフィラ・デ・バルセロナ会場との同時開催がなくなり、MWCメイン会場Fira Gran ViaのHall 6が4YFNの会場となりました。残念ながら会場のサイズだけでも1/3以下になってしまいましたが、待ち時間や移動時間を含めてバスで2会場を往復していた無駄な時間を考えれば、効率的に希望のセッションや展示ブースを訪れることができるようになったとも言えます。

4. ネットワーキングバッジの発行


前述のように今年は首からぶら下げる参加証(プラスチックのバッジ)がバルセロナ空港で発行されず、全員が自分のスマホで表示するモバイルバッジへ移行となりました。ブース出展者の立場からすると、リード獲得に必要だったバッジは社名と役職、名前が表示されており、重要な役割を果たしていました。今回からどうなるのだろう?と思っていがところ、会場に着くと、希望者のみに紙で印刷するネットワーキングバッジを発行するブースが各所に配置されていました。

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会場を歩いている人を見ているとざっと半分以下の人しかこのネットワーキングバッジを首からぶら下げていないように感じました。会場で提供されている無料Wi-Fiはとても不安定なため、思うように毎回モバイルバッジが表示されず、リード獲得を目的とした出展者泣かせの仕組みになってしまったなぁと感じます。

5. ネットワーキングアプリの機能向上

一方、アプリを活用したネットワーキングはレベルアップしていました。日本の展示会と違って海外の展示会では積極的に使われているネットワーキングアプリですが、今回MWCバルセロナの参加者同士の交流は以前に増してやりやすくなりました。今回は2/28の参加前から以前にも増して、自分のプロフィールにフォロワーがついたり、メッセージが届いたりと参加前から交流が積極的に始まっていました。そして自分の昔の同僚や以前参加した際のMWCバルセロナの出展者からの連絡があり、初日だけで多くの会いたかった人たちに会うことができました。

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以下、後から判明した理由です。MWC バルセロナのアプリにプロフィールを登録する際、自分のLinkedInプロフィールを読み込みむのですが、その際にLinkedInで繋がっている人をアプリの参加者リスト上でAIが優先表示する機能が採用されているとのことでした。そのため、自分の知り合いや昔の同僚などが上位に上がってくるため、連絡が取りやすく、交流しやすくなったというわけです。

また、上記キャプチャのFollowersという機能を活用して、カンファレンスの登壇者を事前にFollowしておき、メッセージ機能を使ってセッション終了後に感想とお礼のメッセージを送ると、返事が返ってくる頻度が以前より高くなり、LinkedInでKeep in touchしましょう、という流れもとてもスムーズになりました。長年の苦労が実って、自分もやっと海外の方達に覚えてもらえるようになったんだなぁとしみじみ喜んでいたのですが、単にAIのお陰だったということです(笑)  

またもう一つの理由は、新型コロナウィルス感染症によりリモートワークに慣れ、オンラインのウェビナーやカンファレンスに参加する頻度が増えたため、非対面の段階でアプリを利用したネットワーキングに対する抵抗感も下がってきたのではないか、と思います。

以上、参加準備から参加初日の所感についてでした。明日からは参加したセッションや展示ブースで面白かったものについてのレポートを時間を見つけて書いてみたいと思います。

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