話題の経営ゲーム「Coffee Inc 2」から学ぶ、自分の欲しい・理想を追求するからこそ生まれる優位性
濃すぎる経営ゲームと話題の「Coffee Inc 2」の裏側が面白く、学びに溢れていました。
自分も遊んでみたのですが、本当にこのゲームひとりで開発したのですが…
と驚くレベルです。
逆に考えると、ひとりでこだわり抜いて開発したからこそ生まれた体験なのかもしれないとも考えています。
自分がやりたいゲームを追求したからこそ
よくマーケットイン発想が大切だと言われます。市場や顧客のニーズから逆算をして戦略をつくることは、もちろん大切です。
しかし、中途半端な市場調査が、一見合理的だけどつまらない商品やサービスに落ち着いてしまうことはよくあります。
開発者の野田さんは、個人の好みを追求したからこそのヒットを生み出している事象からの学びを要約します。
・自分自身の経験における不(感じた課題)を掘り下げる
・万人受けを狙わず、好みの技術の飽くなき探求を重視
・使い勝手や予算や期間を度外視
・売れる売れないよりも自分の想像しえる最高の形をつくることにこだわる
といった商品・サービス開発との向き合い方です。
自分の欲しいや理想を追求するからこそ
自分のマーケティング関係の愛読書に「自分が欲しいものだけ創る」があります。
スープストックトーキョーを手がける、スマイルズの脱マーケティング発想について書かれた本です。
スープストックトーキョーも、単に「女性受けしそうなスープを提供したら当たるんじゃないか」といった、マーケティング的な思想からは生まれていないと。
競合がたくさんいるようなコモディティ市場においては、既存のマーケティング発想では限界値があり、
自分自身の具体的な経験や理想とするイメージを軸に発想をする
ことの大切さが書かれています。
このスマイズ流の考え方は、Coffee inc 2の開発思想とも似ているところがあります。
自分の原体験を優位性に変える
時には、データやフレームワークから離れて思考したり、戦略を考えることも重要だと思っています。
自分自身も、ニッチャーの立ち位置のブランド戦略を考える際は、市場・競合分析よりも、自分たちがどうしたいの?から戦略議論をするようにしています。
具体的には、スマイルズの企画手法として紹介されている、企画会議の最初に「10案ずつ原体験を話す」ステップを入れることは実践してみていますがオススメです。
スマイルズの企画プロセスが下記の通り紹介されています。
合理的に考えすぎて戦略がつまらないものになってきたら、ぜひ思考プロセスを自分の欲しいや理想イメージからはじめてみてください。
本日は、自分の欲しい・理想を追求するからこそ生まれる優位性についてでした。
ぜひ、経営感覚を磨くためにも、ニッチャーとしての優位性のつくり方を学ぶためにもCoffee Inc 2で遊んでみてください。
本当に体験のこだわりに驚くと思います…