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ランニング中の腹痛は左右で違う(+対策3つ)

男女共同参画のマジメなnoteを7/31夜21時に書いてから、うってかわってマニアックな趣味の話を。僕は毎月2本ノルマでnote書くのだ!


ランニング中の腹痛、左右で原因が違う?!

「マラソンの腹痛「差し込み」、ペース調整や食事で対策」との日経7/29記事があり、

いきなり、図でびっくりした!

マラソンの腹痛「差し込み」、ペース調整や食事で対策

お腹の痛みは左右で原因が違うと!

  • 右側:肝臓の揺れ(横隔膜とつなぐ靭帯がひっぱられる)

  • 左側:腸内でガスがたまった圧力

ざっくりまとめれば、過緊張の一種であり、ストレスが引き金になる、ということだ。この点、筑波大男子駅伝の弘山勉監督の分析が鋭い:

筋肉の〝力み〟から上半身がこわばり、精神的なストレスの増大による自律神経バランスの乱れで腸内のぜん動運動が阻害される

マラソンの腹痛「差し込み」、ペース調整や食事で対策

さすがである。

レース域の高速でも、心身ともにリラックスして走ることが大事なんだな。これが対策の1つめ。本質的だ。

腸内環境を整える

もう一つ推奨されている対策は、腸内環境を整えてガスが出にくい善玉菌優位にしておくこと。

根菜類・キノコ・海藻・発酵食品などが挙げられているが、普通の果物野菜+穀類も大事だと僕は思っている。こうした健康的な食事を日頃から続けて、試合前日は穀類中心に。筑波大の駅伝チームはレース4時間前に食事を取るそうで、僕も5時間前に起きて、早めに朝食を済ませている。

この点は、2021年、オランダとベルギーのランナー約二千人が参加した調査でも似たことが指摘されている。ざっくり、ランニング中のお腹&腸のトラブルは、不健康な食事が多いほど多そう、という感じの結果だ。

トライアスロンのような長距離のパフォーマンスを上げようとすると、結局、健康的な生活、食事が必要になってくる。同時に、運動・栄養・睡眠がうまくかみあって、身体のセンサーが適正化されて、健康的なライフスタイルが気持ちよくなってゆく。食事でいえば、科学的に健康とされるような食事を、本能的に美味しいと感じるようになる。だから、太る心配もせずに、美味しいと感じるものをおもいっきり食べることもできる。全てはうまい具合につながっているのだ!笑(高笑い)

つまり、日頃の健康な食事、これが対策2つめ。これも本質的だ。

もう1つ:水を飲みすぎないという対策

これら記事にないが、僕が重要だと思っていることがあり、特にレース中に水を飲みすぎない、ということだ。

これは、身体に水を掛ける、という対策とセット。詳しくは、2019夏の人気note「スポーツ熱中症対策は、まず水を掛けろ!」に書いた。

身体に水を掛けることで、発汗量を抑えることでき、摂取すべき水分量も減らすことができる。これは胃腸の負担を抑えて、胃腸トラブルのリスクを劇的に減らすことができる。

また、暑い中で水分摂取を増やすのは、塩などミネラル分が不足した場合の「低ナトリウム血症」のリスクもある。

身体に水を掛ける=身体を通気性のよいウェアで覆って水で濡らす(肌だとすぐに乾いてしまう)、これは夏のスポーツの必須テクニック。なぜか報道されないのは、マナーを気にしているのか、巨大広告主への配慮なのか、というのは嘘です冗談ですが

結論:水を身体に掛けることで胃腸負担を抑えるのが、特に夏むけの、3つめの対策。こっちは小手先だけど、かなり効きます。

弘山勉監督『限界突破のランニングフォーム』

ちなみに弘山勉監督は、今もっともランニングフォーについて分析し言語化できる方だと思う。今年3月に出版された『自分史上最速の走りを手に入れる! 限界突破のランニングフォーム』は、僕がランニングを始めた2010年はじめに(13年後にタイムリープしたうえで)真っ先に読みたかった本だ。

ざっくりな大局観から、個々の関節レベルでの考察まで、視点の数がすごい。まあ今の僕がそこまで熟読することはないのだが(体感としてわかっているつもりなので)、とにかく知識・情報がほしかった13年前の僕なら、この1冊だけ徹底的に熟読したのは間違いない。(逆にいえば、同じようなテーマで本は大量にあるが、僕の役に立つものはかなり少ない)

大局観レベルのフォーム解説の一例に、空中姿勢「エアーポジション」がある。前著でも紹介されていたが、速さ追求だけでなく、走って気持ちよくなりたいファン勢も意識して損はしない。姿勢制御だけでなく、精神的解放感も上がる気する。なお接地姿勢「パワーポジション」側は、速さのみならず故障防止にも重要

『限界突破のランニングフォーム』

<トップ画像は仮面ライダーさん>


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