見出し画像

「仕事でステップアップしていくには何が大事ですか?どうしたらいいですか?」

よく質問されますが、能力や優秀さではなく、考え方や柔軟性が極めて重要と感じます。

仕事において、世の中であり環境であり、一緒に働く人であり、会社であり、常に自分の周りのものは変化していきます。

変化のスピードは、遅いものもあれば早いものもあるかもしれませんが、一定ということはないでしょう。

まわりは絶えず変化しているのに、例えば自分の部下や上司はこうでなければならない、と自分の理想像をまわりに押し付けているとキリがなくなってきます。

常に柔軟な考えを持ち、環境に応じて自らを変化させていかねばなりません。

多くの知り合いの経営者でありビジネスマンがこだわりが強かったために会社やその人のキャリアをダメにするのを見てきました。

例えば、自分も起業した際は、インターネットの力を使って、高品質な鯖江の眼鏡を安く提供したいと思い、国産の自社商品を1.5万円以下で販売していたこともありました。2014年にはじめてお店を渋谷に出した時のことです。安く提供して、より多くの人に鯖江の眼鏡をかけてもらいたい、今まで鯖江の眼鏡を買わなかった人たちにも手にとってもらいたい、それが当時の私の願いだったからです。

しかしながら、残念ながらそこには市場ニーズがないことがわかり、戦略を練り直したことを覚えています。

別の例ですが、婚活とか恋愛もそんなところがあるような気がしています。条件を色々と積み重ねて、会う人会う人を評価、ダメ出しして、選別している人をよく見かけますが、話を聞いてみると本当にその条件一つ一つがその人が幸せになることに関係しているのか、疑問に思うことが多々あります。

何か新しい価値観や事実に直面し、それが自分が信じているものと違う場合、拒否反応を起こさずに、自分のこうじゃなきゃいけない、というこだわりは本当にこうじゃなきゃいけないのか、と自問自答するようにしています。そして、自分で言うのもおこがましいですが、その柔軟性であり、こだわりの無さが自分自身の強みなのだと認識していますし、だからこそ2011年に起業してから、色々ありましたが眼鏡店を21店舗まで展開し、なんとかここまでやってこれたのだと思います。

もちろん譲ったらいけないもの、譲りたくないもの、もたくさんあるかもしれませんが、柔軟に考えると、そんなに成功とか結果には関係ないよね、となることが多かったりします。

特に自分のような経営者の場合、仕事においては、立場が上になると、自分のこうじゃなきゃいけない、を部下であり、会社全体に押し付けることはできるかもしれないですが、結果にこだわるからこそ、そういうこだわりはいらないと思うのです。

こだわりとかプライドが邪魔をして成長を阻害している人は多いです。心をニュートラルにして、お客様であり、結果であり、事業であり、キャリアであり、人であり、に向き合うのが大切と考えます。

最近、リスキリングの話をよく耳にします。こだわり、プライドとかって、過去の経験とか、成功体験から来たりするものだったりもしますけど、人生100年時代ですし、現状維持ではなく、どんどん新しいことに挑戦していきたいところです。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC101FA0Q4A510C2000000/






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?