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今日は、給料がなかなかあがらない、と嘆くあなたに私の考え方を話していきたいと思っています。

具体的にあなたの給料上昇を阻むような考え方やこれを理解すれば給料があがっていくようなことについても話しますのでぜひ最後まで読み進めてください。

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(1) 自分の成長を会社に依存している人

自分の成長を会社に依存している人は給料があがりにくいです。令和時代になって、副業とか、働き方改革とか盛んになっています。最低賃金も人材流動性もあがっています。これらは耳心地はいいんですが、実は厳しくなってきているとも言えます。

逆に、終身雇用の時代に比べて、会社も即戦力を求めるようになってきているし、研修などにかけるコストも減ってきています。終身雇用時代のように長い期間会社に貢献してくれる人と同じように数年でやめるかもしれない人に研修コストをかけたら割に合わないのは明らかです。

令和時代になって、以前に比べてちゃんと研修してくれない会社も増えているのではないでしょうか。

当然ながら、前提として、よりスキル、経験を積み重ねて、より難解なミッション、課題に挑戦したほうが給料はあがっていきます。

ただ、以前のように会社が自分の成長に責任をとってくれないので、自立して自分の成長やキャリアプランについて自分で考えていかないと、うまく給料はあがっていきません。

補足ですが、先ほど難解なミッションに挑戦してください、と言いましたが、「ミッション」をより具体化するとWHAT、HOW、DOの3段階に分けられます。

WHATとは、会社の優先順位に基づいて、今何をやるべきか、を経営陣に提案して、許可をもらって、自分で進めることができる。

HOWとは、大枠のやることを指示されれば、どうやってやるか、の実行方法については自分で考えてなんとか実行していく。

最後のDOとは言われたことを言われた通りに確実にやる、ことを指します。

当然ながら、その人の価値、実力としては、WHAT、HOW、 DOができる順番、といった感じの評価になります。WHATまでできる人は希少でぐんと会社や市場での評価も高くなります。


例えば、私が経営するメガネ屋のオーマイグラスの仕事で例をあげるとすれば、出店場所を探す、店舗開発などいかがでしょうか。WHATだと出店戦略も自分で考え、それを利害関係者にプレゼン、説得し、承認をとり、その後、自分で場所も探してきて、承認をとり、また自分で出店準備を進めていく、というレベルになります。

基本的に、社長の私が手を動かすことはありません。

これができるようになるには、障害を取り除いていく気概が必要になります。進めていく過程で、反対する人は確実にいるし、他部署が協力してくれなかったりで色々大変だからです。障害を真正面からつぶしていきながら根気強く進んでいく必要があります。

HOWだと、例えば、渋谷にこういう場所を探してほしい、と指示されて、そこからやり方を自分で考えることになります。

DOだと、具体的にこの商業施設にアポをとってください、と具体的な指示をもとに言われたことを言われた通りに遂行していくことになります。

話を戻しますが、研修など含めて会社に成長を依存してると、スキルも経験もつかないので、給料はあがっていかない、ということです。

(2) どの会社でも通用するスキル、経験を

先ほどお話ししたスキル、経験の話で重要なことをお伝えします。

これまで私自身も経営者として、無数の面接をしてきましたが、あるあるパターンを紹介します。40,50代の方で、大企業で長く働いてこられた方が、前向き、後ろ向き、色々な理由で転職先を模索されているケースです。こういう方の面接をたくさんしてきました。

残念ながら、半分の年収でも採用は難しい方がほとんどです。

ずっと長く同じ会社で働いていると、柔軟性を失っている、具体的には、その会社のやり方でないと仕事ができないだとか、会社の名前が無いとできないだとか、そういう方が多いです。

そういう方だとどうしてもベンチャーに適応できない、と感じることが多いのですが、何よりも比較的つまらない、同じようなことを繰り返すルーティンと言われる仕事を文句を言わず、長く社員にさせ、且つ、利益を潤沢に生んでいる会社は比較的給与水準が高いのです。

大してスキルもつかないし、外の労働市場に出ても戦えないとしても、会社は利益も出ているから、大して仕事もできない人に、そこそこ給料をあげても会社は運営していける。

当該従業員はスキルもないのに、高い給料をもらえるから、例えば、少々パワハラ、モラハラなどをされても会社を辞めません。

家を買ってローン組んでたらもう人生身動きがとれなくなってしまいます。
定年まで会社に忠誠を誓う必要があるでしょう。組織運営、事業運営、は非常に安定します。

近年、そういう長期雇用型の安定組織でも、環境変化に適応できず、人員削減のための早期退職制度などもやるようになってきました。

しかしながら、そういう人がいきなり労働市場に放り出されても相当厳しいです。

もう一つ話をすると、過去に、うちの従業員で、何度もブーブー、給料をあげてくれ、等様々な不満をいっていた社員がいました。

最終的には、他社に転職すれば、昇給ができる、ということで転職していったのですが、その後、時間がたってから、オーマイグラスに戻りたい、と連絡がありました。

転職したけど、入ってみると思っていた感じと違ったようです。


そんなもんだと思います。同じような環境で働けるわけではないし、転職先はパワハラが横行しているかもしれない。色々見えていない不確実性もあるわけです。


結果的に、その元社員の出戻りは断りましたが、そんなに果実は落ちてない、ということです。


結局、自分のスキル、能力、経験などのレベルを真正面から上げていくのは必須事項です。

追記すると、今の時代だと仕事ができるだけだと評価されなくなってきています。仕事に対するマインドセット、心技体のバランスも極めて重要になってきます。大変だと思いますが、こういったことに真正面から向き合ってレベルをあげていくしか人生は豊かになっていきません。

(3) アピールが足りない

アピールが足りない人の給料もあがりにくいです。

よく、真面目にやっていれば神様は見ててくれる。見てる人は見てる、上司は必ず自分の頑張りを見ててくれている、とお祈りしている人はいるんですが、実際は自分が思うほど、上司や回りの人は見ていてくれません。

残念ながらあなたのお祈りは届かないことが多いです。

私の知り合いでも、頑固な人がいました。彼はすごい仕事ができるのですが、アピールが足りなかったり、例えば上司に媚びてアピールすること自体がださいと思うようなサムライみたいな人でしたが、いつもアピールがうまい同僚に手柄を横取りされるのです。

上司といえども、完璧な人間じゃないですし、そこまで、ちゃんと見てくれていません。あとなんだかんだいって人間ですから、自分にアピールしてくるような人、自分の承認欲求を満たして気持ちよくしてくれる人を好んで評価しがちです。

そもそも完璧な人間だったら、その会社であなたの上司なんてしてないかもしれないですよね。聖人君主なんてめったにいないのです。

また、人間って自分のやっていることを過大評価しがちです。
だから、自分でもできている、結果を出しているつもりでも意外と上司から見るとできてなかったりします。

自分で頑張っている、結果を出している、という自負があるのなら、きちんとアピールして、評価面談などでも上司にきちんと自分の価値を確認すべきです。

(4) 言われたことだけやってる人

言われたことだけやっている人も給料はあがりません。先ほど、ミッションと連動して給与は決定されることが多いから、より難解の高いミッションをできるようにスキル、経験を積み重ねていきましょう、という話をしました。

なので、今やれ、と言われていることは、現在の給与に見合ったミッションなわけなんですよね。だから、今より業務領域を広げていかないと給与はあがっていかない、ということです。

社内で何かチャンスが転がっていれば率先して手をあげてチャレンジしていくのがいいと思います。

先ほどアピールしないとダメだよ、ということも話しましたが、これは新しいミッションにも同じことが当てはまります。

待っていれば、お祈りしていれば、より難易度の高いミッションが与えられる、上から降ってくる、と思ったら大間違いです。

自分から手をあげていかないとチャンスを得ることは難しいです。


(5) 給料あげてくれ、という交渉、お願いはありか?

給料あげてくれ、とはお願いしないほうがよいです。
交渉もかなりリスクがあるのでかなり慎重にやったほうがいいと思います。

やみくもに子供ができたから、家を買ったから、みたいな個人的な理由で給料をあげてくれ、といっても、そんなこといったら言ったもん勝ちになってしまうので、まともな会社はとりあってくれないと思います。

逆に、嫌ならやめてくれていいよ、と言われる可能性もあります。かっこ悪いし、そういうこといってくる社員に、チャンスも与えてくれなくなるかもしれません。

そうではなくて、やはり最初にお話しした通り、ミッションに基づいて、評価制度に沿って、交渉することです。

具体的には、自分ではこれぐらいできていると思うのだが、次昇給するためには何が足りないのか?何をやれば、ステップアップできるのか、と上司と膝を付け合わせて真正面から話すのが良いです。

上司に自分から課題をもらいにいく癖をつけてください。そういう癖をつけていれば、上司もより集中して注意深くあなたの仕事を見てくれるようにもなります。

そういう上司とのやり取りをこころみてもまともに対応してくれない、まともなフィードバックが得られないのであれば、多分その会社にいても給与をあげていくのは難しいかもしれません。その場合は、人材エージェントやヘッドハンターなどに話してみて、自分の外での市場価値を確認するのもありです。

今日は、給料をあげたいな、と思っている皆さんに向けて私の経験からいくつか私見をお話しさせていただきました。


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