見出し画像

ホリデーギフトガイド問題

ついにホリデーの季節もあっという間にやってきました。アメリカでは「ホリデーギフトガイド」がさまざまなメディアやブログで乱立しているが、この「ホリデーギフトガイド問題」に切り込んだ(おしゃれ姉妹によって運営されているニュースレター)Selleb Sistersのニュースレターの投稿が記憶に残ったので紹介したい。

「(ギフトガイドは)楽しくて、気軽で、大義を掲げた資本主義的なもののはずだ!しかし、その公式は自らの重みに耐えられなくなっている。注:ギフトと詐欺師は、たった一文字しか違わない。ル・クルーゼ(Le Creuset)の新製品を何回勧めたら、靴下を贈るのと同じくらい陳腐なものになるだろうか?あるいは、美容に夢中のお母さんに700ドルの赤色ライト付きマスクを勧めるのはどうだろう(アフィリエイト手数料がもらえるぞ)。「何でも持っている人向け」のリストをいくつ用意すれば、その人がおそらく45ドルのひげの手入れセットなど欲しくないということを、私たちは皆で認められるようになるだろうか。
問題は、ギフトガイドが多すぎるということではなく、毎年毎年、ガイドごとに同じようなものを推奨しているということ。」

日本でも手土産や差し入れの文化が特に発達しているが、普段あまりギフトの選定に気合を入れないアメリカ人が唯一プレッシャーを感じるのが、ホリデーシーズンだ。「定番アイテム」と言われるものが良いのか、それとも「ニッチなアイテム」が喜ばれるのか、それともそもそも「喜ばれる」とか「定番」という言葉はマーケティングに都合よく使われているだけの、意味のない常套句なのか?

さまざまな意見があるが、モノに溢れミニマリズムが再度ライフスタイルとして注目されている中で、今年のホリデーギフトガイドのキーワードは「キュレーション」だと感じる。例えばPinterestが大々的に打ち出しているギフトガイドには、さまざまな有名人(Alicia Keys, Emma Chamberlain, RuPaul, Bowen Yang, Laufeyなど)を起用して、「いかにもその人らしい」ギフトガイドを作ってもらい公開している。

さまざまな有名人が「おすすめ」を紹介するニュースレターPerfectly Imperfectのギフトガイドでは、ペトラ・コリンズやオリヴィア・ロドリゴなどがハマっているという、日本でも購入できるブライスドールだ。日本発祥の人形ではないが、日本のKawaiiカルチャーやいわゆる「コケット風ファッション」が好きな人に人気のアイテムだ。

The New York Timesは、ギフトを贈る相手の特徴を捉えた上でのおすすめ商品ガイドを公開している。

ギフトを贈る相手がいなくても、このようなガイドを眺めているだけでも結構面白い。確かにこれはもらったら嬉しいな、とか、あんまり現実的じゃないな、とか思いながら読んでいます。




いいなと思ったら応援しよう!

竹田ダニエル
記事を読んでくださりありがとうございます!いただけたサポートは、記事を書く際に参考しているNew York TimesやLA Times等の十数社のサブスクリプション費用にあてます。