コロナ禍でビデオ会議やデジタルツールの利用が広がる中で次々と新サービスが登場し注目を集めている分野のひとつとして、ドキュメント＆ノート・テイキングアプリが挙げられると思います。

エバーノート、Googleドキュメント、Notion（ノーション）など、簡単に記録ができてデバイス間の同期も可能で、チームメンバーとの共有が可能なサービスは既に多くの人が利用していると思いますが、様々な特徴に強みを持つ新しいサービスも続々と生まれています。

そんな中、今回はアプリのリリースからちょうど1年が経ち、その洗練されたデザインや使いやすさなどで一部インターネット上でも話題になっていて、個人的にもとても便利と感じているアプリ、Craft（クラフト）をご紹介したいと思います。

Craftは2020年11月にリリースされたばかりの新しいアプリですが、特徴的なのはiPadで利用する際にとても操作性が優れていて、ビジュアルがとても洗練されていて、指先で画面をタッチすることで簡単にドキュメントやURLを移動、整理、編集することができる点です。「ブロック」と呼ばれる単位でテキストや画像、URLリンクを上下に自由に移動させたり、グループ化することができ、コンテンツを構造的にリンクさせることができる点も強みです。

iPadで画面を分割しながら片方のブラウザの記事を読みながらその記事のURLをドラッグ＆ドロップで保存したり、自分なりの気づきをメモとして記入することも容易にできます。

ブックマーク＆キュレーションツールとして
特に個人的にCraftが便利と感じられるのは、毎日読んだり、気になった記事やコンテンツを、ブックマークしておいて、後に自分なりに整理し、共有する際の使い勝手がとてもよいことです。

以下具体的に便利と思える点です。

①iPhoneやiPadで記事を読んでいる際、「共有する」という印をタップし、Craftアプリを選択することで、簡単にCraft内のフォルダーに保存（ブックマーク）することができる点（この際、時系列的にその日のフォルダを選択するか、自分が既に作成しているフォルダに保存することも選択できます。さらにその際一言コメントを添えられる点も秀逸）。ブックマーク機能としては「Pocket」が有名で今まで使ってましたが、保存したリンクにコメントを添えたり、レイアウト変更、グループ化など、保存した記事を再構成することができない点に不満を持っていて、Craftはこの課題を解決してくれています。
②Craft内で保存した記事を閲覧する際、記事のアイキャッチ画像が見出しと共に表示されることで視認性が高く、保存した記事を後で振り返る際にとても便利な点。
③記事のURLだけでなく、記事のスクリーンショット、写真として撮影したもの、ポッドキャストのリンク、動画URLなど、リンク以外の様々な素材をビジュアル的にも見やすい形で保存できる点。
④日々のニュースをチェックする際、iPadで操作したほうが早くキビキビと動く印象が強く、CraftはiPadでの利用を想定して作られていることもあり、URLや画像のドラッグ＆ドロップがとてもスムーズにできる点。
⑤2020年11月のリリースからまだ一年にも関わらず、ユーザーの声に耳を傾け、ウェブブラウザ版をリリースやテーブル機能の追加等のサービス改善のペースが早い点。資金調達も行われていて将来が期待できそうです。

上記画像は2021年11月13日に公開されたリリースから1周年を祝う公式ブログに掲載されているものです。1年分の新機能リリースの履歴が掲載されてます。以下の動画は1年前に公開されたCraftの公式紹介動画です。

現在アプリはiPad、iPhone、MacOSのみですがウェブブラウザ版も利用可能です。ただ、無料版でも利用ですが利用できるブロック数が1,000までと限定的で、本格的に利用する場合には年間44.99ドルの有料版へのアップグレードが必要です（1周年を記念して11/20まではクーポンコードを利用することで3割引）。

私たちは日々様々な情報に触れ、消費し、そして多くのことは忘れることと思います。アイディアや情報をビジネスや生活の中で活かそうと思った際、Craftのようなサービスを使うことで、気になった情報を保存、整理＆再構成、そして時にページごと共有＆発信することができるかも知れません。自分にとってはCraftを利用し始めたことで以前よりもノートパソコンではなく、iPadを利用したニュース閲覧の時間が増え、効果的に情報を整理できるようになったように感じます。個人差のあるデジタルツール選びですが、目的や環境によって向き不向きもあると思います。何かの参考にしていただければ幸いです。

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