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【25歳までの】女性が働きやすい会社とは?(新卒女子学生向け)

先日、銀座のNewsPicks で登壇and Live放送でした。
最近、歳のせいか「後進に貢献したい」という気持ちが、ますます強まってきてるので、ありがたい機会です。

学生さん向けの内容で
「プロフェッショナルから学ぶ "働くとは何か"」がテーマ。

登壇者は、楽天・常務の北川拓也さんと株式会社BONXの楢崎雄太さんと私。女性は私だけだったので、少し意識的に女子学生向けメッセージを入れました。(聴衆には女子学生も多くいたので)

もし就職するなら「女性が働きやすい会社」を選んでね、と。

これは、実は「ワークライフバランス」という意味ではなくて、男とか女とか関係なく、1人の職業人として、ちゃんと鍛えてくれる会社に入ろうということです。

もし大学学部からの新卒なら22歳~25歳ぐらいまでの働き方がすごく大事になる。ここで、もし「若い女の子」として、あるいは「職場の花」として、チヤホヤされたり、忖度されたり、気を遣われてしまい、男性とは違う扱いで、いわば腫れ物に触るような感じで、しっかり鍛えられない会社に入ってしまうと、その後、歳を取り、若い女の子としてのチヤホヤ時期を過ぎたあたりからキャリアが難しくなる、と私は感じています。

もちろん、これは最初から「人生の生存戦略」を「結婚に全振り」していて、職場はあくまで「腰掛け」であるという場合には、参考にしなくていいお話ですが、最近では「腰掛けOL」とか「職場の花」という言葉自体が、死語になっているような気もするし、そもそも性差別的であるような気もします。(;'∀')

今日、書くことはあくまで、あくまで生存戦略を自身の稼ぎに置き、生涯のキャリアをしっかり設計していきたいという女子学生向けです。

「両にらみ」の生存戦略で行きたい!という女子学生向け

冒頭に、「結婚1本足打法を生存戦略と決めている場合には当てはまらない」と書きました。
では、どんな生存戦略を持つ女子学生向けなのでしょう。
それはずばり「両にらみ」戦略の方向けです。
つまり、結婚や出産はしたいけど、家庭&経済的自立の両立を目指す、なぜなら、もしかして結婚しないかもしれないし、結婚しても離婚するかもしれないし、人生がどう振れても大丈夫なようにしておきたい、という方向けです。人間、生きている限りは食べていかなくてはいけません。
人生100年時代と言われ寿命が延びる中で、老後にもさらにお金がかかります。2019年のことですが、95歳まで生きるには夫婦で約2千万円が必要という金融庁の試算は世間にかなりの衝撃を与えました。

また子供が生まれたら責任もって養育していかなくてはいけません。
現代社会を生き抜くためには義務教育だけでは心もとなく、高等教育における教育費も親の金銭的負担としてズシッと圧し掛かってきます。

どうやら子供についても「1人につき2000万円以上」みたいなことが書かれております。つまりなんにせよ、お金が大事なわけですが、そのための人生戦略を「配偶者に稼いでもらい一生、子供も含めて養ってもらう」という結婚1本足打法に賭けるのか、「自分も稼ぎ、配偶者と2馬力で頑張る。あるいは、自分1馬力でも、なんとかなる稼ぎを得られるキャリアを築いていく」の両にらみ戦略をとるか、という戦略の分岐点に女子大学生は立っているのです。

「両にらみ戦略」を決めた女子学生にとって大事な25歳までのキャリア


私は18歳~25歳ぐらいを『価値観形成時期』だと思っています。

社会は、この時期にバブル経済だった人々を「バブル世代」と呼んだり、
この時期に就職氷河期だった人々を「ロスジェネ世代(ロスト・ジェネレーション世代)」と呼んだりします。つまり、18歳~25歳というのは、進学や就職など人生の方向性を決める分かれ道が多くあらわれるタイミングであり、ここでの社会情勢や好況・不況などが、その人の人生や価値観に大きな影響を与えるということなのです。

私は、前職のリクルートじゃらんリサーチセンターで、19歳はリフト券毎日無料の「雪マジ!」や「マジ☆部」など、この年代の方々に向けた旅行需要創出の事業を立ち上げました。この年代にターゲットを絞ったのは、ひとえに18歳~25歳がその人の一生の行動や価値観形成に大きな影響を与えると確信していたからです。

逆に言えば、この年齢を過ぎて、その人の価値観や行動を変えるというのは結構難しい。(もちろん例外はありますが)
シンプルにいってしまえば、女性にとっては結婚や出産といったライフイベントは人生の一大テーマですが、25歳まではキャリア優先でもいいのです。結婚だって出産だって26歳からギアを入れる、で、間に合います。
年齢を持ち出したのは、もし出産を希望する場合は、どうしても生殖適齢期の影響を受けるからです。
私は、20代前半の時、学研で編集者をやっていた友人に、「この本、良いよ」と勧められて以下の「卵子ストーリー」という本を読み、
「なるほど!年齢を経ると厳しくなるのは”卵子の老化”であり子宮とかは筋肉のかたまりだし、さほど問題ないのか…」と、深く理解した結果、
「よし、自分は子供は欲しいから、30歳までに第1子出産、二人目は、第1子を産んでから考えるけど35歳までに産み終わろう」と考えました。

自分自身は両にらみ戦略を中学生ぐらいの時から考えていたため、一生、働き続けるつもりでした。
ちなみに26歳で結婚し(3年前に離婚して今は独身です)31歳で長女、34歳で次女を出産した2人の娘を育てるシングルマザーなう、です。
日本だと嫡出子と非嫡出子の区別が大きいので、”結婚せずに産む”ということは当時、考えませんでした。フランスなどは嫡出子と非嫡出子の権利を区別しない政策で、事実婚の増加、少子化からのV字回復を成し遂げましたが、「選択式夫婦別姓制度」もなかなか実現しにくい日本では事実婚がメジャーになるのは難しいかもしれません…。実は、卵子凍結も考えましたが(笑)当然、20年前の日本で、そのようなことは無理でした。(今も日本では難しいですが、海外などではそういう手段を提供している医療サービスもあります)
とにかく、卵子年齢を考えても、25歳までは何も考えず仕事に没頭!ができるわけです。これはブラックに働け!と言っているわけではありません。
ただ自分の社会人人生、キャリアの「礎(いしずえ)」となる時期ということをしっかり認識して一生懸命、仕事をしてほしいということです。
そのためには、もし学校を卒業して就職をするならば、男女差なく、1人のキャリアパーソンとして鍛えてくれる、育ててくれる企業を見極めて入社することが大切です。

企業側には、男だ女だという前に「一人の職業人としての入口にたった人」として新卒女子学生を捉えてほしいというお願い

企業側にはブラック企業でよろしくってことではなくて、25歳ぐらいまでの女性社員にはワークライフバランスよりも、職業人として鍛えることを優先してほしいなってことです。

こういうご時世ですから、たまに社外取締役就任の打診をいただいたりすることも。
ある時、今まで男性中心の、割と伝統的な企業のトップに
「我が社の女性社員のキャリア育成観点のアドバイスも期待したい」と言われたことがあります。

「それは…もしかして難しいかもしれません。皆さんは、新卒の女性社員を、男性社員と同じく厳しく指導したり、大きく期待をかけたりしてきましたか?
…社会人の最初の数年間での働き方は、その後の、その人の、労働に対するスタンスを決める大事な時期です。
もし、私が御社の女性社員育成を責任持ってやるならば、今後の新卒採用から関わらせていただかないと残念ながら無理です…」と、柔らかい言い方にはしましたが、やはり人材育成となると安請け合いはできないので、そのように伝えざるを得ませんでした。

伝統的な企業、今まで男性中心でやって来た企業ほど、ここ数年の「ダイバーシティ、女性活用」の波にアタフタ呑み込まれつつ、今、社内にいる女性社員に急に期待をかけてしまうのかもしれません。「管理職目指してみよう!」的な。

しかし、女性社員側も突然言われても、「いや…え、ちょっと…あの…」となっても無理はありません。

そこで聞かれることが多いトップの悩みは「せっかく女性活躍を推進しようとしても、彼女らのほうが尻込みしてしまう」というものです。

「生存戦略は1日にして成らず」…人生でしっかりキャリアを積もうと思ったら、それなりの覚悟も努力も必要だから、言う側にも言われる側にも”心の準備”は当然、必要なことだと思います。

「え?じゃあ26歳以降はどうしたらいいの?」に対する答え

26歳以降についても基本はあんまり変わらないのですが、「両にらみ生存戦略」を決めた女性の場合は、やはり結婚・出産といったライフイベントがあるので、長期的視野で人生を捉えて「今は家庭優先の時期にしよう!婚活、妊活がんばろう!」とか、「よし!ちょっとここから数年は仕事優先で頑張ってみるか!」など、数年ごと、タイミングごとにギアチェンジするぐらいの気持ちで構えると良いと思います。

特に若い頃は焦るし思い詰めるので「プライベートか?仕事か?」の二者択一で考えがちです。今時、結婚はさほど仕事のハードルにはなりませんが、出産育児はやはり大変。24時間365日、相手(赤ちゃん)のペースでお世話するので、精神的にも体力的にもハードです。

それで、自分は仕事が好きだなと思っていても、産後、仕事と育児家事の両立のあまりのハードさに、「育児に専念しよう」とキャリアはすっぱりあきらめる!などです。
でも、二者択一じゃなくていい、世の中はグレーゾーンで出来ています。

しんどければ、自分の給料をすべてシッターや家事代行に突っ込んでもいい。(もちろんしっかりと夫婦で話し合ってくださいね~)
仕事が終わらず寝落ちしてしまっても、「体力回復できてラッキー」ぐらいに思って、また頑張ればいい。

子供はどんどん大きく成長し、変化します。そして親が思うよりずっと早く、自分の世界を持ち始めます。

「もうダメだ、仕事を辞めよう」と決意した夜には、その「夜のテンション」のまま辞表を準備したりせず、いったん寝たり、思いっきりだらだら休んだりして、結論を先延ばしにしてみましょう。
意外とある日「あ、なんだかリズム掴めてきた」という時が来ると思います。

20代でどんな経験をしたら「宝」になるか?

私は新卒でリクルートに入社したのは本当にラッキーで、まさに全く男とか女とか関係なく鍛えられる会社でした。いやー、容赦なかった…。

特に新人時代は、トイレで泣かない日はない、ぐらいでした。

なんでトイレで泣くかっていうと、
「自分の力が足りなくて周囲にご迷惑をおかけし情けなく不甲斐ない」
「頑張っているがなかなか成果につながらず自身の未熟さが辛くて悲しい」
「自分の仕事力ってこんなものか、成果ってこんなものか、と悔しい」
などが理由でしたわ…。

社会人経験が1日もない人が、お給料をもらう状態に突然なっても、追いついていないのは、誰でも当然かと思います。

でも、こうした悔しく悲しく不甲斐なく情けない思いは、職業人の1人として仕事をしっかり任され期待されなくては、感じることができません。

だから「職業人としての基礎を作る最初の数年間」のうちに、「ものすごく惨めで悔しくて自分の無力さを思い知る失敗体験」と、「自分の働き方や考え方の自信につながる成功体験」の両方を体験できるとすごくいいなって思います。

もちろん前者では周囲は思いっきり厳しく叱りつつ前向きなアドバイスをもらえて、後者では思いっきり褒めてもらえる、という環境があると、さらに最高。
この2つを体験し、1つ1つの体験を内省し周囲からの助言含めて学び、自分の糧にすることさえ出来れば、別に最初からやりたいこととか、目指したい自分とかが定まってなくても、未来はかなり開けていきます。

「川下り型でも山登り型でも、同じように尊い」と、私は思います。

最初から自分がやりたいこととか目指すべきキャリアとか将来像がハッキリしてなくても全然大丈夫だよってことと、でも、ちゃんと若いうちに興味のあることを、その時できる全力でやり切りなよってことは、これからも男女問わず若い人に伝えたいことです。

最後に…WAmazingも、男女差によって期待が違うということは一切ありません。まぁ私が代表なぐらいなので…。現在、約120名の組織ですが、外国籍社員が約4割おり、性別どころか国籍や宗教、人種もバラバラです。
共通項があるとすれば、「会社が目指す方向、ビジョンとマッチしていること」と「プロフェッショナルとしての仕事ができること」です。

まだ新卒採用は開始しておらず、即戦力採用(中途採用、キャリア採用)のみですが、ご関心ある方は是非、以下をご覧ください♪


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