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良い企画の発想は、インプットの量が9割

Minimalを経営する中で業態、店舗、商品、販促など様々な企画を立てる経験をしてきました。その中で、良い企画の発想は、アーティスティックな才能の持ち主だけのものでなく、どんな人でもたてられるのではないか。という問いを考えてみたいと思います。

良い企画は、才能に依存しない

良い企画の発想は、先天的なクリエイティビティやアーティスティックな才能に依存するものはごく一部であると思います。

そうでなければ世の中にこんなにも良い企画と言われるモノは生まれないと思います。ただ一方で、良い企画を量産している企画のプロと言われる人がいることも確かです。

Minimal - Bean to Bar Chocolate -を経営する中で、業態、店舗、商品、販促など大小様々な企画を立てる経験をしてきました。

私自身は残念ながら良い企画の発想の才能がありません。
この8年間Minimalチョコレートを立ち上げてからかなり苦労してきました。

良い企画を発想できる人は心底羨ましいですし、どうしたら自分もそこに近づけるかを観察してきたと思います。

Minimalチョコレートを通して、失敗と小さな成功を繰り返した経験と、ブランド経営を通して様々な同業者での良い企画を発想できる人に会ってきた経験から、才能に依存しない、良い企画を発想するための方法論を考えます。

良い企画はアイデアの組み合わせ


※2023年新政酒造とコラボ生チョコより

私が考える良い企画の発想とは、アイデアとアイデアの組み合わせであると思います。

良い企画を生む発想というと0から1を生むような天才的なものを想像しがちですが、よく見てみると、あるアイデアと別のアイデアの組み合わせである事に気がつきました。

有名な例で、ソフトバンクの孫正義さんが電子辞書を思いついた時に、「辞書」と「電卓」を組み合わせたなんて話があります。
これこそまさにアイデアを組み合わせて良い商品企画の発想が生まれている良例です。

良い企画の発想は、インプット量が9割


良い企画の種をたくさんみつけるためには、アイデアのネタ元をたくさん持っている事が大事だと思います。

ネタ元をたくさんもつための方法論はたくさんあると思いますが、最もシンプル勝つ誰でも出来る事の一つが、インプットをたくさんすることです。

良い企画はインプット量に依存する

これこそが凡人の私が辿り着いた良い企画を量産する方法論です。

例えば、私は毎週末休日に時間があれば趣味と実益を兼ねて都内の話題のカフェやコーヒー店、パティスリーを回ります。他にもファインダイニングから居酒屋までレストランや飲食店にも足繁く行くようにしています。

そうした自分のところに近い業態や店舗に行きまくる事が、実際にMinimalとして新しい業態や次の店舗を考える時に圧倒的に引き出しを増やすのです。

実は良い企画の発想ができるかどうかは、このインプットの量で9割決まっているといっても過言ではないというのが、近年の私の実感値です。

「スペシャルティコーヒー」✕「和食」=「Minimal」

私の卑近な例で恐縮ですが、チョコレート業界という競合がひしめくレッドオーシャンの業界で、チョコレート素人の私がMinimalチョコレートというブランドを8年間続けてこれたのは、最初の業態を企画した発想に依存するところが大きいと思っています。

私は組み合わせたアイデアは「スペシャルティコーヒー(サードウェーブコーヒー」✕「和食」でした。

もちろん、「Bean to Bar Chocolate」というカカオ豆の仕入れからチョコレートの製造販売まで自社工房で手がける業態が世界でブームになっていたことが大きいです。日本でも大小100以上のブランドが出来たと言われています。

その中でMinimalがありがたいことに先駆者として認知されたのは、単なる「Bean to Bar」という欧米ででてきた企画の発想をそのまま使用することをせず、その中に2つのアイデアを組み合わせたからです。

一つ目は私が大好きで、アメリカのスペシャルティコーヒー(サードウェーブコーヒー)のムーブメントを2010年くらい追っていた事です。2000年代初頭からコーヒーでおこった流れと同じ方向性にいたのが「Bean to Bar」の流れであり、このアイデアが15年程度でどのように進化していったのかの軌跡を知っていたため、Minimalのチョコレートは当初からフレーバーや産地の情報、焙煎などのレシピ情報を記載するパッケージにするなどチョコレートに「スペシャルティコーヒー」のアイデアを取り入れています

次に「和食」です。これは私が起業する際に、「日本の考え方、哲学、価値観、そして技術」を活用して、日本人のフィルターを通して何かを再構築することを事業に仕様と決めており、折に触れては日本の伝統技術や考え方をインプットしていました。そして 「Bean to Bar」の流れをその目線で見ると、チョコレートの素材であるカカオ豆を「和食」のように活かすアイデアが浮かびました。素材であるカカオ豆以外の余分なものを引き算して、素材の個性を最大限表現するというアイデアが浮かびました。

こうして、「Bean to Bar」というアイデアに、「スペシャルティコーヒー」✕「和食」という発想を加えて、企画したのがMinimalチョコレートとなりました。

良いインプットはラベリングに依存する

良い企画の発想にインプットの量が大切だとすると、何でも関係無くインプットすればいいのか?というと、そうではありません。

もちろん自分の好きなことで実益は関係無くインプットし続けていることがその後人生で役に立つと言うことは大いにあると想います。

ただ、良い企画を自分の実益の分野でコンスタントに出し続けるためのインプットにはラベリングが必要です。

例えば、私であればMinimalの新業態や新店舗の良い企画の発想は、事業を推進する中で常に考え続けないといけないテーマです。

前述したように、私がパティスリーやカフェ、飲食店にたくさん生き続けるのは、「次の業態や店舗のアイデア」というラベリングを頭の中にもちながらインプットの量を重ねています

だからこそ、自分のインプットの引き出しからアイデアが出てきやすいですし、訪問した先で成功していることなどは応用すると成果が出やすくなります。

このようにやみくもになんとなくインプットを増やすのではなく、ラベルを貼って、そのフォルダーごとにアイデアをたくさんインプットしていく事良い企画の発想のネタ元を集めるのに有効です。

日常生活でインプット量を増やす

※Minimal富ヶ谷本店

このように、良い企画の発想を生み続けるためには、企画をする分野に必要な領域をラベリングして、その中で大量にインプットを蓄積していく事をオススメします。

実はきちんとラベルが貼られれば、日常生活の中で普通に大量のインプットができます。なのでインプットのために何かをすることが必要が少なくなりますし、インプット量が増えると効率や要領がよくなります。

例えば私は、カフェに行くとざっと広さ、メニュー、客数や客単価、スタッフ人数、行った時間帯(平日休日昼夜)と言った情報からなんとなくの売上と利益を計算するクセがついており、(あっているかはわかりませんが)成功しているかどうか、その時にどんな要因がありそうかを自動的に考えるクセがついています。

そのある意味クセの蓄積がインプットを増やしていき、企画を考える時にヒントになります

こうして日常の中で、インプット量を増やし続ける事が良い企画の発想を生み続ける近道になるのではないでしょうか。

インプットにより増やしたネタ元があれば良い企画の発想につながります。
僕もよく使う発想が以下の記事にあるのでぜひ参考ください。

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最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは私がブランド経営やモノづくりを行う中で悩み失敗した中からのリアルな学びです。何かお役に立てたら嬉しいです。良い気づきや学びがあれば投げ銭的にサポートして頂ければ喜びます、全てMinimalの活動に使いたいと思います^_^