あなたが求めることが変わるから仕事は変わる(AIだからではない)。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/13/news018.html

社会は常に変化しています。特に、我々が求めることは変化します。仕事は、人から求められることを行うことで社会の役に立つ行為です。

 従って、人が求めることが変わった時に、仕事は変わります。変わらなくてよいという考え方は独りよがりでしかありません。仕事が変わるのは、誰かが変えるのではなく、我々が求めることが変わるからです。

 私の両親の実家は、父方が大工、母方が農家でした。私が生まれた頃は、就業人口の半分は農業に従事していました。これが両親の実家の構成に典型的に現れています。今は農業従事者は1%以下です。約60年で半分の仕事がなくなりました。ここに人工知能はなにも関係ありません。社会が常に変わり続けていることを示しているにすぎません。

 人工知能がない時代でも、職業もタスクも常に変わり続けてきました。皆さんが求めることが時代と共に変わるからです。そして、仕事とは求められることを行って社会に役立つことで、自分のやりたいことを行うものではないからです。

 今後も変わります。特に、20世紀は標準化されたモノを大量生産することが行われました。基本的な社会のインフラを整える段階では、それぞれの個性や多様なニーズに応えることはそれほど重要ではありませんでした。

 今時代は全く変わりました。それぞれの個性や状況にあったものしか求められなくなりました。今後、この傾向はますます高まります。これに答える必要があります。このような個別的で多様なニーズをを皆さんが求める結果として、仕事は変わります。人工知能はそれに答えるために役立ちます。その結果、職業もタスクも変わります。しかし、本質は、人が求めることが変わるからです。そして人が求めることが変わるのを止められる人はいません。

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