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人材採用で重視すべきはマインドセット

人の頭の良さに関してどのように捉えているのかを知るために、以下の選択肢の内、自分の考えに最も近いものを選んでみてください。

  1. 知能は人間の土台をなすもので、それを変えることはほとんど不可能だ

  2. 新しいことを学ぶことはできても、知能そのものを変えることはできない

  3. 知能は、現在のレベルにかかわらず、かなり伸ばすことができる

  4. 知能は、伸ばそうと思えば、相当伸ばすことができる

この問いのどの回答が真実かよりも、自分自身がどう考えているのかが、とても重たい意味を持ちます。

「①、②」と考える生き方と、「③、④」では人生の質を大きく左右すると書かれている世界的なベストセラー書籍がありました。

仕事で成果を長期継続的に出しやすく、人生を楽しく過ごすのは「③、④」と捉えている人たちだと記述されています。人はどんな能力も固定されておらず、常に成長できるという認識なので、失敗しても前向きになれることがその理由です。

反対に能力を固定的に捉えている人たちは、変えられない手札で人生というポーカーゲームをプレイし続けているようなものなので、ブラフ(ハッタリやこけおどし)を駆使しながら身を守るしかありません。能力不足によるミスや間違いは覆すことができないため、必死になって取り繕いながら他人や環境へと責任を転嫁する傾向にあります。そして学習を重視しません。

現代のビジネスシーンでは新しくデジタル環境が台頭してくるなど、目まぐるしく新しい能力が求められるようになっています。

一昔前では、コミュニケーションや営業力などの対人スキルがビジネスの根幹だと言われていました。その重要性は変わらないとしても、最近ではデータサイエンスやAIなど数学的な能力が強く求められるようになっており、グローバルで高度なスキルを持つ人材の獲得競争が激しさを増しています。今後もさらに新しい能力が求められるようになるでしょう。

これから求められる人材には、現状何ができるかよりも常に「学習し続けることができると確信している」しなやかなマインドセットを持っていることが必須になっていくはずです。

社員が勉強をしないと嘆く企業は、採用時に候補者のマインドセットをより重視すべきだったと、そろそろ気付くべきなのかもしれません。

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