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ビジネスコンテスト、満票での決定

こんにちは。新規事業家の守屋実です。

1月14日、「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2022」が都内で開催されました。

2016年に始まったこのコンテストは今回が7回目の開催で、栄えある最優秀賞は、視覚障害者向けのデバイスを開発する「株式会社Raise the Flag」でした。

守屋は、この「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2022(Japan Healthcare Business Contest 略称:JHeC)」の審査員をさせてもらったのですが、コンテスト当日の白熱、いまだ冷めず、という感じです。本当に、素晴らしかったです。

ちなみに「デバイス」は眼鏡型でした。「アイトラッキングにより使用者の眼球運動を捉え、視線の先にある対象物との距離を振動として骨伝導によって伝える構造。使用者は振動パターンの違いによって周囲の環境を把握することができるようになる」というものなのですが、文字だけ読むと伝わりにくいかもですが、ムチャクチャ凄かったです。視力を失ってしまった方に実際に使ってもらったシーンの動画は本当に感動モノでした。(すみません、守屋の筆力不足、ご容赦を(汗))

その証拠に、別の記事には、いかに高評価だったのかが載っていました。(「審査員の一人によれば」のコメントの主は守屋ではないのですが本当に高評価でした!)


ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト

このJHeCは、経済産業省が主催、厚生労働省が協力団体というコンテストで、新たなヘルスケアビジネスが生まれ育つ環境を、我が国に構築するために開かれているものです。

その成果は目覚ましく、たとえば昨年の優勝者は、「高齢者の転倒による骨折を防ぐための、ふだんは普通の堅い床なのに、転んだときだけグニャっと柔らかくなる、ドラえもんのような床『ころやわ』を製造販売しているMAGIC SHIELDS」でした。

これらの事例からも分かる通り、注目のビジネスが集まるビジネスコンテストになっています。

ちなみにこのコンテストは、「アイデアコンテスト部門」と「ビジネスコンテスト部門」の2つに分かれています。

アイデアコンテスト部門は、「健康・医療・介護などのヘルスケア領域において、あなたが解決すべきだと考える課題と、その課題を解決するためのアイデアを広く募集」「アイデアの内容については、サービス・アプリケーション(ソフト)・機器(ハード)を問わず」応募資格は「応募時点で法人格を有しない者」となっています。

ビジネスコンテスト部門も、基本は同じなのですが、違いとしては、応募資格が「法人設立済み、製品サービス上市済み」ということになっています。


選考基準と個性差分

審査はどんなふうにおこなわれているのか、審査員の当日のアタマとココロの中はどんな感じなのかについても、触れてみたいと思います。

もちろん、「選考の基準」というものがあり、各審査員はそれに従って公平中立に選考するのですが、それでもやはり、いくぶんの「個性の差分」があったりはします。

医師であれば医師としての専門性が強いですし、経営者であれば経営者としての経験値が強みですし、介護市場で活躍されている方は介護に明るい、というよな、その個性(強み)があることで「選考がより立体的となる」という感じです。


審査員のアタマとココロの中

では、そう言ったなかで守屋は、どういった視点が個性としてあるのかで言うと、「新規事業」が主たる生息地である守屋は、「理屈や理論、筋道だった計画、網羅性」よりも、「生身の事業としての個性、生存力」に対するアンテナが立っていたりします。なので、

アイデア部門=十分構想しているか、最初の一歩を踏み出せそうか

ビジネス部門=良い一歩を踏み出しているか、二歩め三歩めを踏み出す準備が出来ているか

という視点で事業や人を見ていたりします。アイデア部門はあくまでもアイデア段階なので、どれだけ想いを強く持てているか、具体的に本当に一歩踏み出せるのか、そこに着目したいですし、そこを教えて欲しいということです。一方、ビジネス部門は上市済みなのですから、その踏み出した一歩の力強さを教えて欲しいですし、一歩踏み出したなら二歩め三歩めも出ますよね、ということを確認したいのです。また、

参画したいか

貢献できるか

という視点でも事業や人を見ていたりします。これは、アイデア部門もビジネス部門も共通で、「審査員」という立場でありつつも「参画者」という立場でも考える、ということです。

その事業が初期であればあるほど、「プレゼンで心を動かされるか」が大事だと思うのです。あくまでも「守屋の場合」ですが、ご参考まで。


さいごに。

中村さん@Raise the Flag代表、本当に、おめでとうございましたっ!

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