会社を辞めて、絶賛宙ぶらりんの日々です。
私なりに描いていたロードマップもありましたんです。が全くスケジュール通りに進行してません。
そんなとき、キラキラしている仕事や人を見ると心ざわめきます。
イルミネーションを見ただけでも自分以外の世の中が皆キラキラしてると思い詰めてしまう。でも過去に自分より上を見すぎることで、心が落ち着き、自分を取り戻した経験があったので、自分への戒めとして今回書きます。もし同じような方のお役に立てたら。

上には上すぎる、でも大変なんだな話たち

知人友人の話を多少ぼかしたり混ぜたり分けたりしてますが、私にとってすごい人達の”上”話。

本を出しても、その先こそ大変

私的に本を出版した人は無条件に尊敬してます。本を出せるって選ばれしもの…すごくないですか！！何人かいるのですが、でも皆大変と。
出す以上は「売れる」ことが大事。出来上がるまで七転八倒で完成後は営業活動。何か所も本屋さんを行脚する話も。気になる在庫、かからない重版。書籍のビジネスは難しく、出してからが本当の地獄だよと…。確かに書店に行ってあのうなるような本の山々からキラリと売れるって大変すぎるなと心静まる。

好きな店にブラっといけない

そしてそして。
とある人は、皆で集まるとなると店を選ばなければならない。安全上やプライバシーの話。ザワザワの居酒屋で集まることは本人が望んでもリスクが高いのだろう。個室でないときは偽名を使って会話したり。
テキトーな店にフラッと入って本当の名前でだらっと溶けられない不自由さ。
そしてもう「上司がむかつく」とか「給料が安い」なんてサラリーマン共通の愚痴を肴に飲むフェーズで生きていない。
分かち合えないさみしさもあるだろうなと勝手に思いを馳せたりしている。

歴史にまだ名を残してない

そしてさらに。私としては何もかも手にしてるのでは？と勝手に思っている人の話。「すごいですね」的なことを私は言ったのだと思う。
「でも歴史の本に、自分の名前は載らない」って言われて、その場でひっくり返りそうなった。
え？そこまで視野に入れてたの？？
織田信長とか、福沢諭吉とか、スティーブ・ジョブズとかそのあたり？？
今思えばその人なりの謙遜とジョークだったのかもと思うのだけど。
何かを手にすると、もっともっと、となる。ある意味健全な成長マインドだ。
でもそこまで視野に入れると先は長い。それは悩むわなー。天下統一まで時間もなかろうよ。
人間は満たされることはないのかもしれない。
もっともっと。
それで道を間違えてしまう人の顔もまた浮かんだりする。

宇多田ヒカルのライブで”上”の集大成を見る

自分には自分の立ち位置や役目があると思い知ったのが、去年の宇多田ヒカル嬢のライブだった。
奇跡的に当たったからいこう！！と誘われたのだけど、ライブ自体久々だし、そもそも大規模な（横浜のKアリーナ）ものに行くのもよく考えると初めてかもしれなくて。

日経でライブレポートがあるとは↓

２万人近くの観客が、彼女を見にきている。
その風景に度肝を抜かれてしまい。
もはや神様じゃん、と思ってしまった。
もちろん彼女1人ですべてを取り仕切るではないだろうし、沢山のブレーンやスタッフもいると思う。が最終的に彼女の1人の名のもとに、国内外で25万8千人のライブを敢行するほどのカンパニーを背負っているというのはどういうことだと。たった1人の女性が。しかも15歳から続けている。

だからあの歌詞が書けるんだろうなと知った。
あらゆる属性を飛び越えて刺さる、究極の抽象なのにどこまでも具体。

あのステージから見える景色から沸き起こる気持ちは、誰とも分かち合えないだろう。
価値観は唯一無二になるだろう。
何が正しいのかも、もはや分からなくなる気がする。本当の味方は誰なのかも。
一方あまりに多くの人からの思いを受け止め、こたえなくてはいけない。
私なら、2万人分の視線浴びただけで失神して1ヶ月寝込む。

背負っているものが違う。覚悟が違う。
天国も地獄も見て、それらを全部ろ過してあの言葉たちが生まれているのだなーと。
(1人の名前で活動しているアーティスト達に共通して感じるものがある)

私にその度胸も根性も覚悟もないな、と思うと。
持っている人をうらやましくはなくなる。

さてじゃあ私の役割ってなんだろう。
時代も世界もなんだか騒がしく物騒だけど、
立つべき場所は？私のあるべき幸せとは？
と落ち着いて考え直すことになるのだ。

なもんで、もう私大丈夫なんで！周りの方、遠慮せず良い仕事したら刺激を受けたいので、ぜひ教えてください！！落ち込んだりするけれど私は元気ですw
また来月に。