ChatGPTで変化する「できる人の仕事のスタイル」~モジュール型労働スタイルへの変化がはじまった~
Potage代表 コミュニティ・アクセラレーター河原あずさです。IT業界出身なので、新しい技術に触れるのも大好きです。
さて、世の中がすっかりAIづいていますね。このAIブームを次の地平に切り開いているのが、ChatGPTに代表される生成AIです。この技術が、世の中の働き方にどのような影響を与えるのか、興味津々に感じながら日々業務にも活用しています。
この記事では、ChatGPTやAI技術を最大限に活用している立場から、これからの働き方にとって大事なマインドセットについて解説できればと思います。深く考えるきっかけを提供できたら幸いです。続きも読んで頂き、腹落ちしてくださるととても嬉しいです。続きも読んで頂き、腹落ちしてくださるととても嬉しいです。ハートマークのいいねを押していただけるとなお嬉しいです。よろしくお願いします。
AI技術の普及とホワイトカラーの新しい働き方
私は0歳2歳の年子を育てる父親なのですが、2歳の息子が大好きな遊びに「ブロック遊び」があります。彼は、実に豪快につくりあげたものを破壊して、ゼロに戻してから一つずつブロックを積み上げていきます。いわゆる「スクラップ・アンド・ビルド」そのもので、まるで芸術は爆発だ!と言いながら作品を高い熱量でくみ上げる芸術家のようなふるまいです。
息子のふるまいに感じるのが、何かを作りたいと思った瞬間に迅速に行動を起こし、そして「これは違う」と感じたら直感的に方向を変える、子どもならではの「能力」です。
そして、このような行動や思考の柔軟性をもとにした「能力」は、変化が激しい現代の社会で求められている能力と、非常に重なる部分があると思うのです。
例えば先日、大きな提案書を作成する機会がありました。その時、私は、完璧を求めるあまり、数日間うんうんうなりながらどんな内容にするのかを練り続け、結果として提案書作成の着手が遅れ、完成が締め切りギリギリになってしまいました。もし、早く作業を開始し、途中で何度も見直して調整を加える余裕があれば、もっと良い内容を提供できたかもしれないのに、非常にもったいないことですよね。
しかし、なかなか着手ができないのも人間の性です。あれこれ思考してから、物事は作り上げたい。そういう生き物なのです。
そこで生かしていきたいのが、ChatGPTに代表される「生成AI」です。「着手できない」人間に代わって、まずはAIに着手してもらうことで、仕事の生産性を上げていこうというのが、今回の記事の主旨となります。
例えば、今皆様が読んでいるCOMEMO記事の作成でも、生成AIを活用して執筆しています。初稿のアイデア出しやちょっとした校正に使っているのですが、原稿執筆の生産性が大幅に上がっているのです。
他の方の話を見聞きしても、AI技術を使用して着手作業やアイディア出しを行い、出てきたものをベースにして自分のテイストを追加して完成させる、という新しい方法が普及してきているなと感じています。生成AIが広がることにより、ホワイトカラーワーカーたちの作業の効率化や、さらなる創造的なアイディアの発展が期待できるのでは?と日々感じているのです。
生成AIがもたらす新しい働き方「モジュール型労働」
先ほど私が「締め切りギリギリになった!」と話した提案書の作成においても、生成AIの支援はとても便利です。例えば、お客様の悩みや課題をAIに伝えると、提案の素案を箇条書きでサクッとリストアップしてくれます。リストアップされた要素から、いくつか選んで並べなおし、それぞれの要素の具体的に内容を詰めていけば、提案書はあっという間に完成します。
MicrosoftもがAIを強化する背景には、Microsoft Officeの三大ツール、Word、Excel、Powerpointとの連携が目論見としてあるとも言われています。先ごろ発表された「Microsoft 365 Copilot」もその入口でしょう。おそらく近い将来起きることは、「あらゆるビジネスドキュメントの下書きをAIが手助けしてくれる未来」です。まるで「ドラえもんの世界」ですよね。もし完璧にそれが実装されれば、世界の働き方は大きな変化を起こしていくでしょう。
私は、これから起きる働き方の変化を「モジュール型労働への変化」と呼んでいます。仕事の一つ一つが、すでに用意された様々なモジュールを組み立てるスタイルへと移行すると考えているのです。商談の資料や原稿執筆など、いろいろな作業が「モジュール」、つまり、完成に必要な要素をレゴブロックのように組み合わせて成果物を作るというスタイルに変化すると思います。
モジュール型労働は、例えていうと、料理と非常に似たスタイルです。料理の品質やバリエーションは、持っている食材のクオリティや種類によって左右されます。これを仕事の世界で考えると、周りにどれだけ良質な「モジュール」を持っているかが、いい成果を生み出すにあたって、重要になるのです。
料理では、食べる人のニーズ(食べる人の好みや健康状態、求めている食事のテイストなど)を最優先にしてメニューを決めていきます。それと同じで、お客様のニーズに合わせて、モジュールを組み合わせ、ストーリーや提案を作っていくのが、これから求められる働き方なのです。
このプロセスをより良く、より効率的に進めるためには「スクラップ・アンド・ビルド」の考え方が大切だと思います。
色々なモジュールを起承転結で組み合わせて、ああでもないこうでもないと試行錯誤して、なんか違うなって思ったら一旦壊してみて、順番組み替えてみて、また組み合わせてみる。それを繰り返していくことで、相手にとってしっくりくる素材が生まれて、結果的に自分のビジネスに有利な新しいアウトプットを生み出すやすくなるのです。
モジュール型労働がもたらす「生成AI」と人間性の融合
冒頭で上げた2歳の息子のレゴブロックの遊び方は、これからの働き方を考えるうえで大事なヒントを示唆しています。柔軟な試行錯誤、適切なモジュールの選択、そしてその組み合わせとリセットの連続は、新しい時代の働き方の象徴ともいえるかもしれません。
このように、生成AIは、働き方の大きな転換点となるでしょう。しかし、技術だけでは完結するものでもありません。独自の感性や視点、そして人間らしい質感が求められる局面も多いはずです。それゆえに、AIとの共存の仕方、またそれをどう活用するかが次世代の鍵となるのです。
この変革のエンジンとなるのは、ここから無限に生まれ続けるであろう「アウトプット=成果物」です。これまでは「知識を蓄えている人がえらい」と思われる世の中でしたが、どれだけの情報や知識を持っていても、それを形にすることができなければ意味がないといわれる世の中は既に到来しています。今求められるのは、無数のモジュールから有効な要素を見出し、組み合わせることで、質の高いアウトプットを生み出す能力です。この能力は、これからの時代における最も価値あるスキルの1つと言っても過言ではないでしょう。
生成AIの時代だからこそ、私たち一人一人が持つ独自性を大切にしつつ、新しい時代の流れや技術を上手く取り入れて、より質の高い仕事を目指していくことが求められます。そのプロセスの中で、常に新しいことに挑戦し、失敗を恐れず、そして学び続ける姿勢が必要とされるでしょう。この「スクラップ・アンド・ビルド」の挑戦の繰り返しにおいて、皆様が世の中を動かす輝かしい成果を得られることを、心より願っています。
※編集協力 横田真弓(THE MODERATORS & FACILITATORS受講生)
※この文章は、原文作成にChatGPT(GPT-4)を活用して執筆されています。