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自分の時間を「投資」せよ。

日経新聞の連載「残業なし奮戦記」が面白いです。

昨日の記事について書いたnoteはこちら。

第2回の連載記事がこちらです。

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アフター5、アフター6ではなく。もはやアフター4。

会社を出る。まだ明るい。さあ、どうしよう。こんな時間に帰ったら、家族は歓迎してくれるだろうか――ふと気づくと、会社の外に居場所がなくなっていないか。味の素の午後4時30分終業は、会社以外の居場所づくりを社員に迫る。

という、非常に面白い切り口からの連載になっています。

自分の時間を「投資する」という発想。

「三交代制は土日や夜に家族と過ごせない」「転勤があると単身赴任になってしまう」。ベテラン社員らは、そう言いながらも仕事のためと割り切って残業や夜勤、休日出勤も受け入れていた。「まだうぶだったから、それが社会人の現実だと素直に理解できなかった。多少の残業も含めれば1日10時間、定年まで約40年以上も働き続ける。人生の大半を労働時間は占めるのに、幸せを感じないまま働くなんて、つらすぎると思いました」

そんな背景から、味の素では16年の春季労働交渉で1日の所定労働時間を従来の7時間35分から20分短縮し、7時間15分にすると決まったのだそう。

その結果、定時は16時半となり、多くの社員がノー残業で退社するため、まだ明るいうちから「プライベート」の時間が得られるわけですが、この時間を「持て余している」としたら非常にもったいない。

スーパーフレックス勤務や在宅勤務、1時間単位で分割取得可能な有休制度など柔軟に働ける仕組みを導入。場所と時間にとらわれず自在に働けるようにして長時間労働の是正を促す狙いだった。

思い切った内容で、人事部としては自信があった。なのに、在宅勤務などの利用は進まず、労働時間もほとんど変化なかった。「柔軟に働き、早く帰りましょう」と社員に働きかけても、動きは鈍かった。そして古賀は気付く。「仕事があって早く帰れないだけじゃなく、早く帰りたくないのではないか」

「残業が減れば、ただでさえ残業代が減る。収入が下がってでも残業せずに早く帰りたいと心から思えなければ、社員の行動は変わらない。」

午後4時30分に退社した社員は趣味を始めたり、家族と夕食を毎晩食べたり、資格取得のために学校に通ったりした。何よりも混雑が始まる前に帰れるので通勤が楽だ。早帰りの効用を知ってしまえば、自然に残業を避けたくなる。古賀の思惑は的中した。

アミノサイエンス事業本部の塩谷美咲(29)は、17年4月にグロービス経営大学院に入学し、今春修了した。

生まれた「可処分時間」を何に投資するか。

その一つの成功パターンが「大学院に通うことで、本業だけでは得られない知識やつながりを得る」ということなのかもしれません。

考え方によっては、時間を「学び」に投資するのももちろんアリですが、複業という「アウトプット」を出すことに投資してみるのも良いでしょう。

時間を「持て余す」のでも、「消費・浪費する」のでもなく、未来の自分のために「投資する」という感覚を持てるかどうか。

働き方改革によって生まれた時間を、未来の自分に「投資」できる人と、時間を持て余してしまいダラダラ消費・浪費してしまう人との間で、数年も経てば大きな格差が生まれてしまうことは間違いありません。

複業でも大学院でも何でも良いので、ぜひ「時間を投資する」という発想で考えてみると良いかなと思います。

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