面白い発想はフレームワークと自分の経験だけでは生まれない
先日にとあるイベントで、マーケティングキャンペーンを考えるブレストをしていました。その中で気づいた、面白いアイデアを出すためのポイントについて書いていきます。
一般的なマーケティングキャペーンを考えるプロセス
マーケティングキャンペーンを考えるときは、教科書的に考えると下記のような要素を検討します。
・ターゲットを決める
・ターゲットのニーズやウォンツを定める
・商品価値や差別化要素を洗い出す
・認知を広げるチャネルを決める
etc
ここら辺はSTPや4Pなど、フレームワークの項目ですね。
フレームワークにそって考える際には、「自分の経験をもとに」考えます。
顧客は自分の知っている人を思い浮かべながら考えるでしょうし、チャネルも自分が成功したものを選ぶと思います。
フレームワークを使えば、型通りに発想することで、戦略は一定のレベルのものは考えることができます。
面白い発想はフレームワークと自分の経験だけでは生まれない
当たり前のことですいません。
最初にご紹介したイベントでは、参加者に夜の仕事(キャバクラのようなところ)で働いたことある経験がある人がいました。
一緒にブレストをしたのですが、出すアイデア、出すアイデアが本当に面白かったのです!
フレームワーク活用が小慣れている感じではなかったのですが(失礼)、その人の出すアイデアはみんなメモをしていました。
面白いアイデアの切り口
=その人独自の経験から捉える市場やターゲット像
・誰も経験していないこと
・誰ももっていない世界や価値観を知っている
人が一緒にいるだけで、面白い切り口は見つけやすいなと痛感したのでした。
自分の経験や価値観を揺さぶる環境を整えること
面白いアイデアを出す上で重要なのは、自分の経験や価値観を揺さぶる環境を整えることだと考えています。
論理的に考える人だけが集まり、フレームワークをゴリゴリと活用する環境だけでは、当たり前のアイデアしか生まれません。
そんな時は!
こんな方々の力を借りたい。
・自分とは違った経験をしている人
・自分とは違った価値観をもっている人
・論理だけではなく直感や感情で話をする人
UXの世界ではエクストリームユーザーと呼ばれるみたいです。
extreme とは「極端な」という意味になります。つまり、エクストリームユーザーとは、市場を代表するような平均的なユーザーと比べて、
極端な行動パターン
極端な問題意識やこだわり
極端な環境
を抱えているような人たちのことを指します。
UXデザインプロジェクトにおけるエクストリームユーザー調査の進め方
ダイバーシティ(多様性)が大事だとよく言われますが、とりあえず女性を増やすという発想ではなく、『自分の経験や価値観を揺さぶる環境を整える』と捉えると事業成長につながるのではないかと考えています。
またリサーチを何のためにするか?を改めて考えると、自分の経験や価値観に縛られないためだと思うのです。
●反省
自分たちは、思っている以上に、自分の経験や価値観を信じ込んでいて疑わずに戦略を考えてしまっている。
異質な人を巻き込み、自分を忘れて、世界を広げながら仕事をしていきたい。
●アクション
今後のマーケティングトレースのワークショップにも、エクストリームユーザー枠をつくって参加してもらう仕組みをつくろう
本日の日報は以上です!