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テンセントの定年退職は35歳?競争の激しい中国企業で働いていく大変さ

高齢化が進んだ社会では80歳まで働かなきゃ、なんてゾッとする投稿がTwitterで流れてますが、中国は80歳どころか40歳までも働かせてくれない社会になるのかもしれません。

(70歳まで働きやすくするのと企業として成長することの両立って大変そうに思います)

ちょっと前に、テンセントで働いていたシニアスタッフが35歳の若さで解雇され、それに対してのネット民たちの議論が盛り上がっていました。

又一知名企业劝退“高龄”员工:中年人的崩溃,从你不值钱开始!_工作

↑テンセントは80-85年生まれの管理層じゃない人は高齢シニアスタッフですって

中国ではよく「30代がキャリアのピーク」と言われますが、90年代生まれ以降の世代の高学歴化が進んでいることなどから、この定説にも変化が。35歳にして「老害」のレッテルが貼られる残酷さということで衝撃を与えています。

今後高齢化社会が来ることが確実視されているのですが、今は人材の年齢に対しては他の国より(特に日本より)シビアだと感じます。成長が加速している新しい企業や、話題になったテンセントを筆頭とするテック企業ではなおさら顕著です。

感覚的なもの以外でも、客観的な事実として

・公務員試験の年齢上限は35歳
・多くの企業では従業員を採用する条件で「35歳以下」と明記している

よく比較されるアメリカのテック企業なんかも同様なのでしょうか。中国の記事からの抜粋ですが、アメリカのPayScaleの調査ではテック企業の年齢中央値はHPで41歳、IBMが38歳、Dellが37歳、Googleが29歳、Facebookが28歳とのこと。

年齢についてもそうですが、もともと日本よりも格差が大きいこともあり、中国社会、中国企業は競争が激しいです。競争の激しさを象徴するストーリーはいくつもあります。

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↑ZTEの42歳のエンジニアがリストラで会社で飛び降り自殺をしてしまいました。4人家族で住宅ローンもあって唯一の収入源となる大黒柱でしたが無職になり、再就職もなかなか厳しいと。大きなプレッシャーが原因でした

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↑「アリババでは毎年、10年間以上アリババで働いた人材を社会に送り出しているよ」とジャックマーが言いました。一見良い話に見えますが、良く考えてみると... 

中国の場合は遠回りせず大学大学院で教育を受ければ、大卒が22歳、修士卒が24~25歳、博士卒が27歳~30歳となります。ジャックマーが言った1000人の10年勤務者は、ちょうど35~40歳。クビのことをきれいに話しているのです。

また、35歳で高齢というのは、IT関連の会社に限りません。

中国では生まれた年代で世帯を区別しますが、一般企業(あるいは若干ブラックなところ)は暗黙として、

・00年代生まれはゆとりですぐ辞めるから大事にしない
・90年代生まれは能力も体力もあるし、家の事情もシンプルだから残業に向いてて大歓迎
・80年代生まれは子供のことや両親の健康のことや家の事情がありすぎ、体力的にも若手ほど残業できなさそう、でも家計やローンがあるから簡単にやめられない。誰もやりたくない仕事でも文句言わずにやってくれるだろう

という考え方があったりもします。

企業主は資本家、合理的で利益優先の中国。給料が高い民間企業が若者にとって魅力的でしたが、実は最近では、給料はそんなに高くないが安定している公務員や教師、医者の人気が上がっています。

僕もみんなもいずれは「高齢」と定義されるところに仲間入りするので他人事ではないですし、中国のネット民たちも恐れを感じながら生活してると思います。よくある、賢者たちのアドバイスは

・競争力を持つ知識や能力を身につけること
・サイドビジネスや投資を学び、本業以外でも事業を作るなどで収益を

ですがこれも簡単なことではないですよね。そしてこの高まる不安に相関して「知識経済」と呼ばれる分野がどんどん成長しているのです。以前にその筆頭の「得到」について紹介しましたね↓

※中国は広いので違った意見ももちろんあります、ご理解の上で読んでください。

(参考資料)


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