先日書いた「AIが仕事奪うかも」ってnoteはたくさんのアクセスがありました。

日本の皆さんもちょっと不安なのかも。日本は仕事減ってきてますか？

一方中国ではたくさんの仕事が新たに誕生して雇用に貢献しています。ひょっとしたら将来の仕事についてのヒントあるかもしれません。

■超貧乏だった頃からの変化

変化が激しい中国はこの40年間でキャリア形成が大きく変わりました。

1989年の改革までは貧しかった中国。その後1990年代に改革開放を迎え、多くの有名な起業家がお金を手に入れました。 王石、许家印、潘石屹、冯仑、郭广昌、史玉柱（Wang Shi、Xu Jiayin、Pan Shiyi、Feng Lun、Guo Guangchang、Shi Yuzhu）などは、かつての時代を反映しています。

そしてときは経ち現在は金融とIT産業が多数の若者を魅了しています。 政府機関が発表した最も収益性の高い仕事についてのレポートで、金融およびIT業界はトップ。

■新しい経済は多くのサービス業を生み出す

世界をリードするテクノロジーの発達は、人々のライフスタイルを変えるだけでなく、新しい仕事を生み出し続けています。

「美团研究院」が新たな職業の数の増加について約10,000人にアンケート調査を実施しました。その結果、中国で爆発的に普及している出前サービスやシェアリングエコノミー関係従事者など、サービス業に分類される職業がとても多い。事実、2018年の中国のサービス消費は居住者の総消費量の約半分を占め、それが継続的な消費拡大に繋がっているとのこと。

↑「新しい職業」に分類される人たちの収入分布。5千-1万元（16万）がボリュームゾーンだが幅が広い

↓　なかでも高所得者は主にペット、結婚、レクリエーション、医療美容、他の新興サービスの分野に集中している。

特に医療は成長著しい。回答者の中で、専門開業医の24.6％が毎月1万元以上を稼いでいる、さらに5.6％は月に2.5万元以上を稼いでいる。

■毎日18400社が新たに誕生する中国

2018年の中国の1日の平均新規企業数は18,400社でその80％がサービス業、90％以上が民間企業とのこと。（すごい数、本当??） 新しい企業は雇用の安定化、課税の促進、そして新旧の転換の促進に積極的な役割を果たしている。

調査では、60％以上の人が、優れた専門技術と職人技を持つことが、優れた新しい職業の特徴であると回答。 新しいキャリア実務家はみな「私たちは自分がプロであると信じている」と言っている。 ちなみに彼らのお気に入りの起業家は任正非（Huaweiの会長）。 彼らの信念は「豊かさ」と「多様」であり、みな勤勉である。

これは見習わなければいけませんね、勤勉なプロフェッショナルが生き残る。

■新しい職業が生み出す雇用

中国の人口は約14億人で、雇用問題の解決はとても重要。

2019年、中国政府は当年度の政府仕事レポートでは「六つの稳(安定)」と述べ、その中の一つは、雇用を安定させることを国民経済と国民の生活にとって最優先事項とすると発表しました。

さらに今年4月に、国は人工知能工学技術者、eスポーツ、自動運転、IoTなどを含む13の新しい職業を正式に職業と定義すると発表しました。

現代のサービス業を例にとると、新しい職業は雇用を吸収する「安定化剤」としての役割を果たしていて、 2014年から2018年までの公式データによると、中国の第三次産業関係者の比率は40.6から46％に上昇しました。シェアカー、出前サービス、知識プラットフォームなど生活の利便性に直結している。

こうしてみると10年前にはなかった職業が次々生まれていますね。テックドリブンで新たなサービスが生まれ、社会の隙間に入り込み発達する。そこに仕事が生み出される。テックで世界をリードし変化が激しい中国は新たな職業が次々と生まれる環境ができてます。そしてやはり鍵はテクノロジーなのかもしれません。

■最後に調査結果について

調査を行った「美団研究院」について少し紹介。「美団研究院」は「美団点評」に属する研究院で、最近このような研究院が中国で生まれています。

なぜかというと、超大手プラットフォーム運営者だから膨大なビッグデータを持ってるのでそれを研究に役立てることが可能だからです。他にもテンセント研究院やアリババ研究院などがあります。

美団は出前プラットフォームの大手で、点評は口コミサービスの最大手です。今回の1万人ほどの調査は独自のプラットフォームと求人大手のZHILIANと共同で行われてます。データは信頼性が高いと思いますが、偏りはあるかもしれません。

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