一言切り抜きfrom日経#17
1月31日の文化面。芥川龍之介のこの一言を、図録に引用した作家のことが載っていた。
彼女の名前は、津上みゆきさん。Viewというタイトルの風景画のみを描かれているというのも、かなり惹かれたし、なによりこの抽象画のような、風景画に惹かれた。
彼女の作品を含めた若手のグループ展「絵画の現在」が府中市美術館で開かれているという記事だった。
新聞に載っていたこの絵自体は5x5センチもなかっただろうか。その画面小さな新聞の紙片が、65キロのこの自分の体を突き動かし、行ったことのない府中市美術館まで、運ぶのだから、絵の力というのは凄いものだ。
そして、いま手元に彼女の作品集が2つある。「時の景」「Four Series called View」
自宅の本棚には座右の書コーナーを設けていて、ジャンヌロダーリの「パパの電話を待ちながら」や
広告業界の大先輩Alex Ozbornの「想像力を活かせ」をはじめとした、20冊をかためて並べているが、津上さんの「時の景」は、その枠にランクインした。
展示の風景は、頭の(心の)中にしか納めていないのでここに載せられないが、
制作のプロセス、物の見方、の、参考書として、今の僕にはとてもインスパイアリングなものだった。
というわけで。おすすめでした。2/25までだそうです。