スタートアップに流れる時間を最速にする4つの重要ポイント
こんにちは。
リデザインワーク代表の林です。
スタートアップを経営している中で、成長の速度を高めることは、誰にとっても重要な要素の一つです。そのためには、意思決定やオペレーションのスピードをいかに高められるかが重要です。
一方で、スピードを高める中で、組織崩壊や、成長の鈍化が起こっている事例も多数目にします。
今回は、ラクスル株式会社、ジョーシス株式会社創業者のyasukane Matsumotoさんの「会社に流れる”時間”をいかにコントロールするのか」を読んでみるとともに、自分自身、スタートアップを経営してきて、成長スピードを高め、会社に流れる時間をコントロールするために重要だと思っている4つのことについて書いてみたいと思います。
noteの中に、みんなが心地良いペースで働いてはいけないパートと、いちばんの敵は“常識”であるというパートがあります。記事の中には書いてないですが、僕が重要だと思う4つの要素がしっかり実現できているから成立する話であり、それらの要素が欠けた中で、とにかくスピードだと言っているスタートアップは崩壊に向かっていくと感じています。
①TAMの大きいマーケットで、しっかりPMFさせること
アタリマエですが、成長はすべてを癒すと良く言われるように、スピード優先で取り組んだ結果うまくいかなくても、短期的に業務負荷が高い状態でも、事業や会社が成長していることで、これらの問題は飲み込むことができ、スピード優先が価値を産んでいく構造へに繋がっていきます。
一方で、ここがゆるく、とにかく速くやろうと頑張ってやってみるが、
事業が成長していないと、そんなスピードで進めるのは無理じゃないかと思っている人達が、もう少ししっかり検討してからやらないからこんな状況になっているのではないか。
大変な割にROIが悪くないか?という懸念や発言が出てきて、方針に揺らぎが出て、常識的なスピードの力学に引っ張られてしまいます。
そのため、短期的な成長や売上やKPIに惑わされず、徹底的に顧客課題の解決とPMFを実現することが大切です。
②PDCAを徹底できる組織を作ること
スタートアップでやってしまいがちなのは、SPEED×SPEED×DO!×DO!になっていて、すごいスピードでリリースしたり、検討が荒い状態でも、スピード優先で意思決定をし、推進をしていますが、やりっぱなしになっていることです。
検証するべき仮説設定が緩いので、何を検証すべきか、検証結果をどう評価するかがうまくできずに、結果的に、改善が遅く、長い目でみるとやりっぱなしが増え、成果が伴なわないので、それをカバーすべく、更なるSPEED×SPEED×DO!×DO!を絶叫して、組織に疲弊感だけが積み重なっていき、事業成長や、働き手の成長にもつながらない結果になってしまいます。
③戦略=何をして、何をやらないかを決める
スピードを優先する中で、あれも、これも、とにかくやってみよう。
やり切ろう!スピードだ!と言うことは出来ますが、スタートアップでは、リソースは常に不足するので、
何をやらないのかを決め、やると決めたことを徹底的にゴールから逆算で
最速で進めるのが重要だと思います。
どうしても、あれもこれもやってみないとわからない部分もあるのがスタートアップですが、やることが多い中で、優先順位の整理が緩いことを、スピードでやり切って解決しようとするのは、間違ったスピードの使い方になってしまいます。
徹底的に何をやらないのかを議論することが大切ですね。
④サステナブルな働き方でスピードを最速化する
最後は、僕自身の価値観も多分に入っていますが、最速だが、働く人の仕事の時間は一定の中でやり切ることが重要だと思います。
例えば、本来2カ月かかるプロダクトやサービスのローンチを、1か月後のローンチと決めたときに、働く人たちが徹夜や、自分のライフを犠牲にしてまでのスピード設定は行き過ぎていると思います。
もちろん、全社の最重要プロジェクト×超短期の場合は、みんなと話し合った上で、時には、取り組む必要があることは理解しているが、常態化してはいけない。
一定の時間という制限の中で、最速を追求するからこそ、工夫やアイディアややり方そのものを根幹から見直すというプロセスが発生すると思います。
スタートアップの成長速度を最大化するために、会社に流れる時間をコントロールすることはとても重要です。その際には、上記の4つの観点がセットでスピードを高めていかないと、結果はついてこないし、組織は疲弊することになるので、大切にしたいですね。
#sustainable growth
についてみんなで話し合いたいですw
みなさまからの「スキ」がとっても嬉しいので、記事を読まれて「ふむ」と思ったらぜひポチっとしていただけると飛び跳ねて喜びます!