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リモートワーク実践者たちが感じる課題とは

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

新型コロナウィルスの感染拡大を食い止めるため、首都圏の1都4県が共同で外出自粛を求めた最初の週末、みなさまいかがお過ごしでしょうか。東京は季節外れの雪模様となり、奇しくも外出もしにくい天気となりました。

都心は朝から閑散とした風景が広がった。新宿駅では駅直結の商業施設などが臨時休業。シャッターが下り、人影もまばらだった。近隣で通常営業した量販店でも、テレビ売り場の販売員は「有機ELテレビの販売台数は片手で収まるくらい。普段に比べて圧倒的に少ない」と話した。

外出自粛は東京都のほか神奈川、千葉、埼玉、山梨各県の知事も共同メッセージで呼びかけた。横浜市ではみなとみらい周辺の「横浜赤レンガ倉庫」などが全面休館し、普段混雑する中華街も人出が激減した。横浜・元町商店街の店舗でつくる協同組合元町SS会の原幸雄理事長は「異常な状況。観光客はいないのではないか」と語った。

交通網でも混雑が大幅に減った。日本道路交通情報センターによると、首都圏近郊などの高速道路では、普段の土日と比べ渋滞がほとんど発生しなかった。

以前、リモートワークに関して以下のような記事を書きました。日本企業でも今回のことをきっかけに急速に導入の進みつつある働き方ですが、日常的に世界の複数の拠点と仕事をしている方にとっては、馴染みのある環境だったりします。むしろ全員が同じタイムゾーンにいる分、オンラインミーティングの調整がしやすいなと感じます。私の場合は、本社のある米国西海岸、上司のいるシンガポール、プロジェクトメンバーの一部がいるインドとよく会議をします。どうしても一同に介さなくてはいけない場合、時差とコアタイムを考慮しながらなるべくやりやすい時間帯を探さねばならず、調整が大変です。

我々が日常的にリモートワークができているのは、お互いの信頼関係が構築できている前提があるからです。年に数回親睦を深めるイベントもありますし、1on1でも出だしは雑談から始めることが多いです。それらにより、お互いのことをよく知ることができますし、知っていてくれるという安心感が芽生えます。経営会議であっても、冒頭は全員が一言近況をシェアする時間があります。その際は仕事面とプライベート面を分けてハイライトすることが多いです(例:仕事面ではXXにおいて大きな案件が決まりました。プライベートでは、実はもうすぐ孫が生まれそうなんです!おばあちゃんになっちゃう!笑)。

入社した当時はこの環境に慣れるのに一苦労で、どうしてもビデオ会議だと感情を出しにくかったり、同時に話してしまってどうぞどうぞ合戦になってしまい気まずい空気が流れたり。。。いまとなっては、単純に慣れというか、これも1つのスキルだなと思います。特に複数人が参加する会議においては、ファシリテーターのスキルが重要です。話していない人にも呼びかける、長く話し続けている人をやんわりと制する、まとめをする。これがないと、話したい人だけが延々と話し、他は聞いているだけという生産性のない会議になってしまいます。実は普段の会議の通りでは?と思う方もいると思いますが、たぶんその通りです。しかし、対面の会議ではどうしても存在感がある役職者などに気を遣ってしまうことから、発言しようとしてもまぁいいかとなることも多いでしょう。テレビ会議の場合は全員が同じ大きさで表示されていることもあり、あまり場の空気を感じることがありません。このことは、よりフラットで建設的な議論の形成には役立つのではないでしょうか。

実際にやってみると、様々な利点や課題が明らかになるリモートワーク。この度、企業のオープンイノベーションのお手伝いをしているフィラメント社が、以下のようなアンケートを実施しました。その内容が興味深いので、紹介します。

主な利点としては、

・通勤がなくなったことにより、時間が有意義に使える
・無駄な会議が減った
・メイクをしなくてもいい

などが挙げられています。逆に課題としては、

・腰が痛くなる。仕事用のデスク・チェアがよくできていることが判明
・運動不足が加速する
・働きすぎてしまう
・連絡にすぐ反応しないとサボっていると思われるので、落ち着かない

などがありました。また、ありがちなハプニングとして、

・こどもやペットが乱入しがち
・家族に何をしているのか理解されない
・テレカン中に宅配がくる

というものも。

このアンケート、短い期間にも関わらず108件の有効回答が集まりました。記入式であったことから、結果に載せきれない面白い回答もたくさんあるそうです。面白そうなので、このあたりを深堀りするオンラインイベントを緊急開催!

3/30(月)19時より、YouTube Liveを利用して生放送でお送りします。お時間の許す方は、ぜひご参加ください!

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タイトル画像提供:pearlinheart / PIXTA(ピクスタ)

#COMEMO #NIKKEI

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