アイデアというのは複数の問題をいっぺんに解決することだ
今日は、「良いアイデア」について書いていきます。
良いアイデアを考える上で、自分が好きな言葉があります。今日のタイトルです。
アイデアというのは複数の問題をいっぺんに解決することだ
これは、任天堂のゲームプロデューサー、宮本茂さんの言葉です。
今日ニュースを読んでいて、この記事が目にとまりました。
まさに「アイデアというのは複数の問題をいっぺんに解決することだ」を体現している事例だと感じました。
素晴らしいアイデア:食べられるコーヒーカップ
アイデアのポイント
・食べられるコーヒーカップを試験的に導入することで、環境面での配慮をさらに促進
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・デザートボウルとしても使用可能
表面的なエコ訴求より、本質的で顧客満足や広報効果にもつながる素晴らしいアイデアです。
エコ対策を常識的に考えると行き詰まる
環境に配慮したブランドをつくろうと思ったら、環境に配慮した素材を使う、環境に配慮していることを伝える・・・といった解決策が出てきます。
しかし、それでは顧客の満足度も上がらず、コストは上がり、差別化にもつながりません。
あまり良いことないですね。
それでは、アイデアの力で課題を解決するために、どのようなアプローチをとるのが良いのでしょうか?
「アイデアというのは複数の問題をいっぺんに解決することだ」という言葉の背景を調べていたところ、こちらの記事に出会い、さらに具体的な方法が示されていました。
良いアイデアをもって問題解決をする3プロセス
①「できないこと(課題)リスト」をつくる
②根本的原因を探す
③いっきに解決する「いいアイデア」を生み出す
複数の問題を洗い出し、一気に解決するアイデアを考える
先ほどのエコ対策と食べられるコーヒーカップの事例を考えてみましょう。
①「課題リスト」をつくる
・エコ対策は業界的に求められている
・エコ対策をしても顧客満足にはつながらない
・エコ対策をするとコストが上がる
↓
②根本的原因を探す
・カップを使用→回収→廃棄のサイクル自体が無駄
↓
③課題を一気に解決するアイデア
食べられるコーヒーカップ!!!
たしかに、このやり方であれば、「良いアイデア」をつくり生産性を上げることに繋げることができそうです。
1つの問題に1つの解決策という常識にとらわれないこと
仕事の中で陥りがちなのが、1つの問題に対して1つの解決策を見出して、実行するというサイクルを回すことです。
この連続が、仕事を作業にしてしまいます。
マーケティングの仕事では、
・問題:コンバージョン数が足りていないという
・解決策:広告文を変える
と考えるのが常識でしょう。
しかし、複数の課題を書き出し、根本的原因を探し、その課題を一気に解決するアイデアを考える。
このアプローチをとれば、顧客自体を再定義する、セグメンテーション自体を見直すといった根本アプローチに繋げることもできます。
仕事をすること=たくさんのタスクをこなすことではないので、良いアイデアをもって、自分も組織も顧客もハッピーになる構造をつくっていきたいですね。
本日の日報は以上です。
※追記
故・任天堂社長の岩田さんのエピソードは素敵なので、こちらオススメ書籍です。宮本さんに関するお話も出てきます。任天堂がどれだけクリエイティブで人間味溢れる会社なのかがよくわかります。