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成人式を迎えた我が子への贈り物

2023年1月9日は、法改正後はじめての「成人の日」だった。

この「成人式」には今までどおり20歳が参加するのか、それとも新成人となる18歳が参加するのかと議論を呼んだが、多くの自治体は「成人の日が受験シーズンと重なる」などの理由から20歳を対象とし、名称を「成人式」から「二十歳の集い」や「二十歳を祝う式」などに変更した。

さて、そして我が子も無事成人式を迎えることができた。まだ大学生なので完全に手離れしたとは言えないが、親としてはよくここまで来たなとホッと一息といったところである。

「20年」と言葉で聞くと、とてつもなく長いように感じるが、いざ我が子との思い出を振り返ってみると、あっという間の出来事のように感じる。

誰が言ったか知らないが、光陰は矢のように過ぎていく。

3720gで産まれた、あんな小さかったあの子が。
アンパンマンのぬいぐるみで笑っていたあの子が。
1人で自転車に乗れて喜んでいたあの子が。
空手に一直線だったあの子が。
サンタさんのプレゼントに顔をくしゃくしゃにして喜んだあの子が。
太鼓の達人を必死になって練習していたあの子が。
今、スーツを着て僕の前に立っている。

達成感とも、ホッとしたとも、嬉しいとも少し違う気持ち。
なんだろう。もしかしたら少し寂しいのかも。
とにかく、それらが全部入り混じった、不思議な気持ち。

「じゃあ、行ってくるわ」

「二十歳の集い」に向かう我が子は、まるで大学に行くかのように普通に家を出ていく。

親としては、この瞬間を切り取って、いつまでも抱いていたいくらい大切な瞬間だというのに。


これから大人の世界に旅立つ我が子に、僕がしてあげられることは何だろうか。

色々考えたが、僕は作家として、今までの経験を本にして我が子に贈ることにした。

生き方の話、仕事の話、お金の話。
人づきあい、働き方、挑戦。
幸せに生きるためには。
人としてどうあるべきか。

自分が親として、また一人の社会人として生きてきた経験、上手くいったことやいかなかったことをどうしても伝えたかった。

そしてこの本を書き切ったとき、さっきの全部入り混じった、不思議な気持ちの正体が分かった。

僕のもとに生まれてきてくれて、本当にありがとう。

ただ、その気持ちでいっぱいだった。

この奇跡をくれた神様への感謝とともに、この本を君たちに贈ります。
これからも、素晴らしい人生を!






最後まで読んでくださって、ありがとうございました! これからも楽しみながら書き続けていきます!