ドル安誘導に勝てる者なし
記事中コメントさせて頂いております。以前の投稿でも言及した通りではありますが、通貨安戦争という事態に至った場合、円はもちろんのことユーロも含めその他通貨がその戦争に「勝てる(対ドルで通貨を減価できる)」という可能性は非常に低いものです。そのような特権があるからこそ基軸通貨なのであり衛星通貨の悲哀でもあろうかと思います。予想というより摂理に近い事実と考えます。
ドル/円相場についてはFRBが利上げをすれば株下落を通じて金利低下・円高、利上げを踏み止まれば、これもまた金利低下・円高という状況です。これに加え、年初来の日銀の挙動はどうも「円高・株安というデメリットを多少払ってでもリバーサルレートの修正をしたい」という雰囲気があります(私はそれ自体間違いではないとは思いますが、物価を上げたいのならば止めたほうがいいとも思います)。さらに世界の通貨・通商政策は記事にあるように、保護主義色を強めておりますから、冒頭述べたようにこれはドル安を想像しやすい論点でもあります。
最近ではダウが大きく戻しても円高だけは取り残されておりますので、円安に戻るための突破口がどうにも見当たらないというのが実情と見受けられます。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27690760V00C18A3000000/