良い会社とは「169分の1」から本気でシフトする会社であり、その中で自分の価値観に合った会社だ
こんにちは。リデザインワークの林です。
日経COMEMOから #良い会社の条件とは ?について意見募集があったので、良い会社とは何かを考えてみたいと思います。
サステナビリティが経営のセンターピン
これまでの良い会社は、経済を中心とした観点で語られることが多かったと思いますが、これからはサステナビリティを経営の中心に据える会社が良い会社になっていくと思います。
今まさにパラダイムが大きく変わろうとしていると思います。
改めてですが、サステナビリティとは「持続可能性」を意味し、持続可能な開発は、1987年の国連の報告書の中で、「将来の世代の要求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」と定義されています。
また、サステナビリティには3つの観点での開示ガイドラインが定められています。
経済・・「経済的パフォーマンス」「市場での存在感」「税務」など
環境・・「原材料」「エネルギー」「生物多様性」「廃棄物」など
社会・・「雇用」「教育と研修」「ダイバーシティと機会均等」
この3つの観点を満たすべく本気で取り組んでいく必要があります。
オードリー・タン氏は、経済の重要指標であるGDPはSDGsの169あるターゲットの1つであり、169分の1でしかないと伝えています。
昨今、サステナビリティ、ESG、SDGsなど様々なキーワードが出ていますし、様々な会社が取り組んでいて、その内容を開示しています。
開示されている内容を是非見てみてください。開示しないといけないから開示対応を最低限している会社と、本気でサステナビリティを経営のセンターピンだと思って取り組んでいる会社は一目瞭然でわかります。
これからは、上場しているから開示しないといけないのではなく、非上場だとしても経営のセンターピンであるサステナビリティに取組み、開示していくことが前提の社会になっていくと思います。
これからの良い会社は、経済を中心に考える従来の価値観の会社ではなく、
経済・環境・社会の3つの観点で、「将来の世代の要求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」を行っている会社だと思います。
経済中心の1/169の会社ではなく、169のテーマに向けて、サステナビリティに向かって本気で経営していく会社が良い会社であると思います。
次の10年も100年も活動を続けてくれることが、経済、環境、社会にとって本当に必要な会社こそ僕たちに必要な会社です。
自分の価値観にあった会社が良い会社
これからの良い会社とは、前提としてサステナビリティを経営のセンターピンに置いた会社であると書かせていただきました。
加えて、その会社の中で、自分にとって良い会社とは?ということも重要だと思います。
それは、自分の価値観や大事にしていることと会社が大事にしている価値観や大事にしていることが近いのかが重要です。
誰にとっても良い会社というのはありません。
そのため、自分は何を大事にしているのか?仕事や会社に求める価値観は何か?ということを考えることが重要です。
そもそも、日本は、仕事に求めるものが他国と比べても多様です。
以下はワークス研究所の過去の調査で、「仕事をする上で大切だと思うもの(上位3つ)」です。1位が赤、2位が緑です。
日本は、他国で1位の賃金や福利厚生が4位です。一方で1位なのは、良好な職場の人間関係です。この辺りは、メンバーシップ型の雇用形態の影響や終身雇用時代の名残の影響を受けていると思いますので、今後変わっていくかもしれません。
自分は何が大事なのか、どのような会社が自分にとって良い会社なのかを自分の軸に照らして考えて選ぶことが必要です。
大手企業なら安心という雑な会社選びはあり得ないと思います。
前提として、大手企業でもサステナビリティを本気で取り組んでいる会社とそうではない会社が分かれていますし、同じ業界でも、企業の文化や風土は多様です。
例えば、成長をしたくて、バリバリ働きたい、上司や同僚から時に厳しいフィードバックをもらいたい人が、ある意味優しくて、指摘やフィードバックをくれない人達が多い会社は良い会社ではないですよね。
また、仕事のクオリティよりも定時で上がることが優先される会社だと良い会社ではないですよね。
ポイントは、フィードバックをくれない会社とか、定時で上がる会社が良い会社じゃやないということでは全くなくて、自分の価値観とズレているから良い会社ではないという意味です。
自分は何を大事にしているのか?仕事や会社に求める価値観は何か?を明らかにして、そこをすり合わせて、自分にあった良い会社を選んでほしいと思います。
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