過去の自分を否定することを許容できるか。
みなさんこんにちは、澤です。
前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!
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さて、今回は「 過去の自分を否定できるか」です。
まずはこの記事。
古巣にまつわる記事ということもあり、非常に興味深く読みました。
ボクは1997年にMicrosoftの日本法人に入社して、2020年8月まで働かせてもらいました。
いや〜〜〜、本当にいい会社だった。
どこかでサラリーマンをやれと言われれば、またMicrosoftを選んでもいいですね。
とにかく働くのが楽しい会社でした。
ボクは歴代CEO3人の下で働くことができました。
それぞれの時代を味わうことができたのも、とてもいい経験になっています。
ビル・ゲイツさんは会社を興し、世界のITビジネスを牽引する一人として大活躍をしました。
同じレベルで活躍した人&活躍している人は、Appleの故スティーブ・ジョブズさん、Googleのペイジさんとブリンさん、Amazonのジェフ・ベゾスさん、Teslaのイーロン・マスクさんあたりでしょうか。
もちろん、Facebookのザッカーバーグさんもその一人になるでしょうね。
前述の記事では、MicrosoftとFacebookを比較していました。
扱うテクノロジー領域は違えど、巨大 IT企業であることは共通しているので、比較することには一定の意味がありそうです。
その上で、一番ポイントになるのは「過去をどれだけ否定できるか」ということでしょう。
偉大な創業者であり経営者であったビル・ゲイツさんを否定するのはそう簡単ではありません。
そして、二代目CEOのスティーブ・バルマーさんは、ゲイツさんの長年の友人であり、かついわゆるエンジニアではないため、ゲイツさんのようにテクノロジーを見極めることはできませんでした。
また、盤石だと思われるビジネス基盤を築いていたがゆえに、「いかにその基盤を維持するか」という経営スタイルだった印象があります。(働いている時にずっとそう感じていました)
クラウドに方向転換するときも、なんとなく中途半端というか、明確なビジョンを感じなかったというのが正直なところでした。
その中でクラウドの話をするのは、少々しんどいと感じることもありましたね。
(それでもどうにかするのがサラリーマンなので、愚痴ってるようじゃボクもまだまだダメなやつだったって話ですね)
過去のビジネスモデルからの転換が遅れた結果として、クラウドやモバイルで他社の先行を許してしまったことは、テック業界を知る人には説明するまでもないでしょう。
そんな中、サティア・ナデラさんが登場し、過去の成功体験を大きく壊すことで、Microsoftを復活させることに成功しました。
これには、過去の二人のCEOが「前例を壊してもいい」と本人に直接伝えたことが大きかった、と記事にも書かれています。
過去を否定されるのは、誰にとっても非常にしんどいものではないかと思います。
Microsoftのような超巨大な事例を持ち出すまでもなく、色々な企業で成功体験が否定できずに成長が鈍化したり、最悪の場合は会社が倒産したりした話はいくらでもありますよね。
これ、本当に「人」に依存している問題でもあります。
過去の成功を作った人が偉大であればあるほど、それを否定するのはかなりの気合が必要になります。
何せ、否定した結果が失敗した場合、失敗だけではなくて否定したこともセットで多くの人の批判にさらされかねないからです。
これって、個人のキャリアにおいても結構同じことが言える気がするんですよね。
過去の自分の成功が大きいと、それを否定するのがなんとなく受け入れられなかったりするようです。
「するようです」と書いたのは、ボクはあまりこの心境がわからないんですよね。
というのも、元々自己肯定感が低いので、自分を否定することに抵抗がないからです。
なんとなく、成長が止まってるように見えたり、端的にいえば残念な状態になったりしてる人たちって、過去の自分を大事にしすぎている結果として今の自分を分析できていないように感じます。
とはいえ、ボクのように自己肯定感が低いことはやっぱり弊害も大きいので、自分を認めるのは大事だと思うんですけれど、やっぱ大事なのは「今」を認識しつつ「未来」を作ることではないかと思うわけです。
ボクは過去に結構誇りに思ってもいい出来事がいくつかあります。
今回のトップ画像は、2006年の7月にMicrosoftで一番価値があるアワード、と言われてる「Chairman's Award」を受賞したときのものです。
※床には会計年度である「2007」が書かれています
ビル・ゲイツさんのイニシャル入りのロレックスを、巨大なスタジアムに作られたステージ上で受け取るという、めちゃくちゃ光栄な出来事でした。
※ちなみに、もらったのはこのモデル。Apple Watchばかりしてるので、最近出番がない・・・
でも、こんな素敵な体験も、あくまで過去の出来事。
こういうことには固執しないというか、できないんですよね。
それより興味があるのは、やっぱり未来の話。
ボクは今52歳で、5月には53歳になります。
今のところ健康で、当分は楽しく人生を過ごせそうです。
過去の成功体験は、心の中にある「思い出ボックス」に大事にしまっておいて、たまーに取り出す程度にしておきます。
それより、面白い未来をどうやって作るかに、時間と脳細胞をどんどん使いたいと思ってます。
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