中国の新幹線事情を調べてみました。日本より進んでませんか?
先日のGWで旅行に出かけた時に見た「復興号」があまりにもカッコ良かったので、中国高速鉄道の話を書こうと思いました。(GWに行ったハルビンの旅行記はこちらです。)そしていろいろ調べてみたら、かなり面白いですよ、中国の新幹線事情。
私は鉄道マニアでは無いので、その道の方にとってはこのレポートは全然満足できないかもしれませんが、中国の新幹線を調査したレポの中ではかなり詳しいと思います。ぜひご覧いただき、ご意見ください!
まず、日本人の中国の鉄道と新幹線への印象って?
いかがでしょうか。僕もまずググってみようと「中国 新幹線」と入れたらサジェストが「中国 新幹線 埋める」
... 😱 ええ、そうですよね。
2011年に温州での大変な事故の件が強烈だったでしょうか。ただそこで「ああ、中国の新幹線は終わってるよね」で止まってたら脳死ですよ、その後の進化に注目しなければいけません。
僕の中国鉄道への印象と言えば、中国へ来る前は「緑の外見でボロボロで、あまりメンテナンスしなさそうで、いつも人がいっぱい」のイメージでした。
↑こんな感じ
進化する中国の鉄道事業と新幹線
でも実際にはめちゃめちゃ進んでます。日本ではあまり報道されないと思いますが、中国の鉄道事業、特に新幹線については今や世界一といわれる開発力と設備体制です。過去10年間、ドイツや日本などの先進国の技術を積極的に導入・参考・吸収し(...一部はパクリ?)、その良いところをかけ合わせて力をつけて来ました。
実際に、中国で新幹線と鉄道インフラ作るのって凄く大変ですよね。国の面積は広すぎるし、人も多いし、自然や地理環境もとても多様。また鉄道網が凄く複雑で、運営とサービス体制も難しい。このことから「中国の国情、環境、需要、運営管理の複雑性を満たせば世界のすべての地域の需要を満たせる」と世界で評価されています。
そんな過酷な環境の中、中国はこの10年間頑張りました。その結果、新幹線の製造能力、高速鉄道建設能力が劇的に発達し、更に高速鉄道を建設・運営する実用化能力をつけました。しかもこれからもどんどん進化していこうとしています。こんな記事もありました。
日本経済新聞によると、中国は今年の鉄道投資を過去最高の8500億元まで引き上げることを決定した。中国鉄路総公司が先ほど発表した年間建設計画によると、新規建設は前年比45%増の6800キロメートルの見通し。
英デイリー・メール紙は、中国が世界初となる自動運転高速列車(最高営業速度は時速350キロ)の開発を進めていることに注目した。北京〜張家口を走る新型高速列車「復興号」が先に自動運転を実現する見通し。
もう自動運転にもTryしてます。日本も頑張りましょう、世界最高水準でいるためには進化し続けなければなりません。
↑これが今の中国の新幹線(車庫)。上の緑の電車のイメージとは全然違う、もはやトランスフォーマーの倉庫みたい(;^ω^)
実際利用してみると、果たしてどうなのか?
ニュースから中国の新幹線が凄いのはわかりました、でも実際乗ってみるとどうなんでしょうか?
僕はもう何度も乗っていて、普通にめっちゃ快適です。日本の新幹線とほぼ一緒ですね。そして、日本以上に便利な点もありますので紹介します。
よくある「中国の新幹線乗ってみましたレポ」「駅めっちゃデカかった」「グリーン車フルフラットでした」みたいなレポートは他の人にお任せします。もっと実用的なところで紹介したいなぁってことを書きます。
まずは本数です。僕がよく行く天津は北京から130キロほどの場所なんですが、北京→天津の新幹線は1日に159本もあります。(東京→大阪ですら1日151本なのでそれより多いのか...)
そして、一番良く利用されているであろう、北京発上海行きの列車は1日に44本で、うちに41本は高速鉄道(最大時速約380キロ)です。24時間で41本なので本数はけっこう多いですよね。
↑上海と北京は遠いですから(距離約1300km、東京-福岡より遠い)だいたい5時間半くらいですね
↑一番速い便は4時間18分で、チケット代は9000円くらい。1300キロにしてはかなり速い、そして日本の新幹線よりかなり安いです
また、中国は広いですから北京から新幹線で行ける都市も数え切れないほどあります。本数も数え切れません、乗客の数は本当に数え切れません笑。駅もとても巨大です。
便利な寝台新幹線
中国の長距離の移動で便利なのは、深夜も数台走っていることです。しかも、寝台(これも新幹線)だと普通に着いちゃうと朝3時とかに上海について路頭に迷っちゃいますよね。ですので、あえて約200kmくらいの速度で、朝7-8時に着くように調整されてます。日本も東京-福岡は寝台特急とかあるんでしたっけ。
↑寝台はこんな感じ
↑別の角度から上の段の席、良い感じ!
駅弁はオワコン、新幹線にも出前します
あ、あと駅弁はあまり人気ないです。日本でも新幹線乗ったら駅弁食べながらビールよね、って僕とかかなり微妙と思ってます。だって駅弁ってべつにすごく美味しいわけでも無いし、種類も少ないし、ちょっと高いし、基本乗ったらすぐ食べなきゃいけないでしょ?
中国にも駅弁あるのですが、種類はもっと少ないし、中の食堂車は若干高いです。弁当なのに50元とかします。でも、出前を頼むことが可能です。中国のUberEatみたいな出前アプリ「饿了么」(うーらま)は停車駅で配達してくれます。
凄くないですか!?停車に合わせて駅のホームに来てくれて注文した料理を届けてくれるんですよ、めちゃめちゃ便利なんです!
↑例えば北京から上海の便で济南あたりで食事をしたい場合、アプリでお願いすれば大丈夫、停車中に届けてくれます。超便利!
東京-大阪みたいな2時間とかなら良いですけど、6時間とか乗るときは、「後で食べたいんだけど」とか「乗ってたらお腹空いてきたから途中でレストランの出前食べたい」みたいなニーズってありますよね。これに応えていて好評です。
続きます。今作業中ですが、次回は新幹線全種類のまとめ記事になります↓
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