「テレワーク×仕事の裁量」が効果を生んだ
こんにちは。弁護士の堀田です。
寒暖差が激しいですね。来週のセミナーまで風邪をひかないようにしたいです。
さて、今回は、「コロナ禍で変えた働き方」というテーマがありますので、私の働き方として変わったことを書いていきます。今回は、何らかの意見というのではなく、私の経験を書いていきます。
経産省でのテレワーク
私は2018年10月から2020年9月まで、経済産業省の産業人材政策室(今は「課」)に任期付き職員として執務しておりました。
まさか自分の出向期間中に、コロナ禍という大きなインパクトのある出来事が起こるとは思ってもいませんでした。
コロナ禍の前は、「役所の仕事でテレワークは無理だろう」と漠然と思っていました。
しかし、コロナ禍となり、私の部署でもテレワークを行うこととなりました。
最初は、一部リモートで会議を参加している人がいる中で、机上の資料を使って「ここが〜」という話をしてしまい、リモート参加の人を置いてけぼりにしてしまったり、資料共有がうまくいかない、音がうまく聞こえないなどなど、不便なところもありましたが、チーム全体がテレワークに慣れてきて、少しづつテレワークでも業務が進むようになってきたように思います。
もちろん、業務の状況などによっては、テレワークが難しい時もありましたが、少なくとも「できないものだ」という考え方は消えていきました。
特に、私の部署では、企業の方の生の声を聴かせていただくことも多かったのですが、こうしたヒアリングもリモートで行うことができたので、多くの方とのヒアリングを実施できた、1日で5、6人の方とディスカッションすることもでき、「テレワークいいね」となったのを覚えています。
弁護士に戻ってからの働き方
さて、2020年10月に弁護士に戻ってからですが、経産省でテレワークを経験していたこともあり、弁護士に戻ってからもテレワークをすることにはそれほど躊躇はありませんでした。
元々、弁護士であるので、労働時間に縛られることはなく、コロナ禍の前から家で仕事をすることもありました。しかし、決定的に変わったのは、「事務所での仕事を持ち帰る」というのではなく、家でもがっつりと仕事をするようになったことです。
家事・育児との両立
私の中でテレワークをして一番良い影響が出ているのは、家事・育児との両立です。
弁護士には労働時間というものがないので、少し休憩がてら食器を洗ったり、洗濯をしたりといった家事をすることがあります。
私の家庭は夫婦共働きですので、平日、「少しの家事」がたまっていくことがありますが、休憩感覚で、こうした家事をすることができています。
もう一つ大きかったのは、子どもが病気になった時に私が看病できることでした。
これもまた、労働時間という考え方がないので、日中は子どもの看病をしつつ(あまりよくないですが)、夜に仕事をすることもでき、育児と仕事の両立ができました。
これは、コロナ禍前には子どもがいなかったので、当然ながら予想外のメリットでした。
「テレワーク×裁量」が良い効果を生む
経産省の時のテレワークでも、育児に対する配慮はいただいていましたが、やはりどうしても「テレワークとはいえ、勤務時間中は仕事をせねば」という意識がありました。
他方で、弁護士に戻り、仕事に裁量を持つようになると、一気に働き方に柔軟性がでてきて、家事や育児との両立も格段にやりやすくなりました。
私がテレワークに関するお話をセミナー等でさせていただく時、「テレワークは目的に沿って制度設計をする必要がある。仮に家事・育児の両立を目的とするのでれば、中抜けなど裁量を認める仕組み適している」というようなことをよく話していますが、実は、こうした自分の経験にも基づいています。