Facebook、個人データ、ブロックチェーン、デジタル通貨、今年考えることが多かったこと
先日偶然目にして現在途中まで読み進めているいるムック本、「Next Generation Bank」を掲載画像に使ってみました。なぜこの画像を選んだのか、今年を少しだけ振り返りながら説明してみたいと思います。
今年一年を振り返った際に、何度となく目にして強く興味を持っていたテーマは、フェイスブックを中心とした巨大IT企業による個人データの取り扱い、そして「壊れた」と言われることが多かったインターネットのこれからのことでした。
誰もが自由にアイディアを発信することができて有意義なつながりをもたらしてくれるはずだったインターネットの負の側面が次から次へとニュースの話題になる中で、簡単に解決策がなさそうなこの問題に興味を持つようになってきました。理想を高く持ち、優秀な人材が集まっているIT企業の経営者、エンジニアがどのような解決策をもたらしてくれるのか、うっすらと期待しつつも、根本的な大きな変化が求められている時期なのでは、という想いも次第に強く感じる機会でした。
そんな中、個人情報を守りつつ、解決策として期待されているブロックチェーンの「可能性」に次第に興味を持つようになったのも、自分にとっては自然な流れでした。本当に遅まきながら、今のタイミングでこの巨大バズワードに気づき、自分なりに書籍を読んだり、ドキュメンタリーを観たり、大量のニュース記事を読み、イベント・カンファレンスにも折に触れて参加し、いろいろな人と話をする中で、少しずつですがこの「クリプト」と呼ばれるブロックチェーン、仮想通貨の世界を感じることができました。とはいえ、技術、ビジネス、法律・規制など、切り口が多すぎ、深すぎ、そして変化が多すぎるテーマでもあり、今でもまだまだ学習の途中であるとは感じます。
12月になり、仮想通貨市場が暴落するにつけ、「クリプト冬の時代」「仮想通貨バブルの終了」という声があちこちで聞こえるようになってきました。特に今の時期、2018年の振り返る際、国内発のニュースにはコインチェックやザイフの流出事件の影響もあり、一般的には悲観論一色、という印象です。海外でも例えば以下のニューヨーク・タイムズの記事のような悲観論が大きく聞こえてきます。
もちろん、インターネット以来の大きなパラダイムシフトをもたらす技術としてブロックチェーンに対する期待を抱いている人も多く、それは政府機関、金融機関であったり、技術者であったり、「壊れた」インターネットの次に想いを馳せる人は多くいて、個人的には強く共感しています。2018年を振り返った際、以下のような国内でなかなか報道されにくい前向きなニュースも数多くあるからです(クリプト業界専門ニュースサイト。The Blockより)インフラ構築・改善に取り組む国内含む世界中の技術者コミュニティの方々には本当に頭が下がる思いです。
とはいえ、「ブロックチェーンとは」を説明することはメディアの記事、セミナーなど、あちこちで試みがされていても、いまだに多くの人にとっては理解しにくいぼんやりしたものであるのではないかと思います。改ざんされにくく、中央集権的なコントロールがされず、分散型で信頼が担保されるしくみを分かりやすく、日常的に使える技術・アプリなどが登場するまでにはまだまだ時間がかかる、と言われているからです。
前置きが長くなりましたが、そんな中、今年後半から一気に加速していると感じているのがデジタル通貨、スマホ決済、デジタル通貨の導入の勢いです。来年秋の消費税値上げ、そしてオリンピック・パラリンピック開催に向けてのインバウンド消費の商機としてなど、いろいろな理由・思惑はあると思いますが、日常的にブロックチェーン・仮想通貨的な恩恵を肌で感じられる機会がすぐそこに近づいることを感じます。
経済・金融に関しては今まであまり縁がなく、知見もそこまであるわけではないのですが、年末年始にかけてまずは「Next Generation Bank」を読みつつ、2019年の注目キーワードは、デジタルなお金について意識してみたいと思ってます。また同時に、海外と国内の情報ギャップを埋めるささやかな取り組みとして、意識的にこちらのCOMEMO / noteやTwitter(@SocialCompany)では、解釈・意味付けを添えた形で海外の関連ニュースの紹介などを発信していければ、と思ってます。いろいろな分野の先人たちから沢山学びつつ、自分なりの関わり方で役割果たしていければと思います。どうぞ来年もよろしくお願いします🙂
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