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AIよ、僕の仕事は残しておいてくれないか

画像生成AI「Midjourney」で制作して美術コンテストで1位をとったジェイソン・アレン氏の作品が話題になった。

これは単に「AIが書いた絵が受賞した」ことが話題になったのではない。こうした美術/芸術の分野で「人間不要論」とも捉えられる事象が起きてしまったことに焦点が当てられたのだ。

このAIの出現により、皆が安価なAIで高精細なイラストを作ってしまう世の中になってしまったら、今まで腕を磨いてイラストレーター/画家などの仕事で食ってきた人達はどうなってしまうのだろうか。

こうした職業に当てはまる人たちは戦々恐々としただろう。

1.AIが取って代わりそうな分野

今までにも、同様の話は出ていた。

(1)完全情報ゲーム

たとえば囲碁やチェスなどの完全情報ゲームの分野では、AIが過去の何万手を分析した上での最適解を常に打ち続けることで、人間に勝利した例があった。

(2)医療、薬剤関係

薬剤師の仕事も大部分がAIで代替できるとも言われている。例えば患者の薬歴の管理や、調剤業務、医薬品の在庫管理など。過去のデータを抽出したり、大量の調剤パターンを処理したり、薬剤の利用数と在庫数の調整したりするという点では、AIの方がミスなく/抜け漏れなく処理できる可能性が高そうだ。

(3)弁護士業務

弁護士業務だと、過去の判例を高速でチェックし、目の前の裁判に有用な過去事例を抽出することや、契約書作成業務などが代替できると言われている。

(4)翻訳業務

僕が英語を訳すときは、もうGoogle翻訳ではなくDeepLというサイトを使っているが、このサイトの精度がすごい。ほんの数秒で翻訳したとは思えないほどの出来なのだ。こんなに精度が高いのであれば、翻訳業を営んでいる人も恐怖を覚えるのではないだろうか。

2.僕の仕事の分野まで進出してきたAI

そして、こうした話は他人事ではなくなってきた。下の記事にあるように、小説すらもAIが書き、その作品が星新一賞の一次選考を通過したというのだ。

やばいやばいやばい!マジかマジかマジか!

このままだと、世の中に出ている多くのビジネス書、自己啓発書などをAIに学習させれば、300ページくらいのそれっぽい書籍を数秒で書き上げてくるAIも生まれてくるのではなかろうか。

薬や判例と比べると、文章のタッチなどがあるから、まだ個性を出しやすいと思うかもしれない。しかし過去に僕の書いた本(日本語)をDeeplで英語に直し、その英語をさらに日本語に戻したら、元の僕の文章とほとんど変わらなかったということがあった。AIは文体などの個性も全部ひっくるめて学習するのだろう。げに恐ろしき時代である。

3.AIに屈しないために

こうしたAIの進出は脅威ではあるが、恐れてばかりもいられない。

僕たちがAIにとって代わられないようにするためには、日々常に新しいことをインプットするしかない。すなわち、自分自身がAIよりも先をいかなければいけないのだ。これは僕達だけではなく、今の若者も同様だ。そうしなければ、いずれ若者も何らかの形でAIに代替されてしまう。

特に学生は、受験勉強と称して千年以上前の古文を読んでいる場合ではない。未来に目を向けた学問を学ばなければいけないのだ。

こうして全員が一丸となって未来に目を向けてもっともっと成長していかなければいけない。

だが、そうは言っても、これは相当難しい。

だからAIよ。僕の仕事は残しておいてくれないか。

4.参考

AIにとって代わられてしまうかもしれない僕の著書たちはこちらから。Kindle Unlimited(現在3ヶ月199円キャンペーン中)で無料で読むことが出来ます。

(1)強みを引き出す4分割ノート術

(2)FIREするための考え方(ビフォーFIRE)の本

(3)FIREした人は本当に幸せなのか(アフターFIRE)の本

その他の著書はこちらからご覧いただけます!

最後まで読んでくださって、ありがとうございました! これからも楽しみながら書き続けていきます!