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「タイミング×リズム×熱量」が揃うと戦略は機能する

機能する戦略とは何か?

どれだけフレームワークを活用して戦略を綺麗に整理したところで、実行までつながらなければ意味がないですし、成果につながらなければさらに意味がありません。

実効性が高く、成果につながる戦略には何が必要なのでしょうか?

●機能する戦略の3つの条件
①タイミング
②リズム
③熱量

この3つが大切なのではないかという仮説を、動画レシピサービスを展開するクラシルをマーケティングトレースしながら考えていました。

クラシルの参入当初は、「料理のレシピ情報」という領域はクックパッドという圧倒的に強い競合が存在していました。

そこに、動画レシピに集中という戦略をとることで、一気にシェアを獲得したわけです。

これを知って驚いたのですが、クラシル は1日50本という圧倒的な量のレシピ動画を公開し続けているのです。

1日の掲載動画本数は約50本。しかも、ユーザー投稿型ではなくすべてオリジナルのレシピだ。管理栄養士などの料理人(クラシルシェフ)が考案。「くらしをおいしく、あたたかく」をコンセプトに、誰もが簡単でおいしくつくれるものを紹介している。

自分はクラシルの成功要因は、最初にご紹介した、①タイミング、②リズム、③熱量の3つが揃えっていたことにあるのではないかと考えています。

①タイミング

クラシル は動画レシピにお金と組織リソースを集中するタイミングは絶妙だったわけです。少し遅ければ、クックパッドが参入していたかもしれませんし、DELISH KITCHENが仕掛けてきていたかもしれません。

②リズム

クラシルは1日50本というコンテンツ更新のリズムをつくり優位性を築いてきています。

・自社スタジオを用意する
・レシピの考案者で調理、撮影までこなす“クラシルシェフ”と呼ばれるスタッフが数十名ほど在籍させる

上記のような、質の高いコンテンツを大量に生み出すためにリズムをつくる工夫をしていたことがわかります。

③熱量

熱量は堀江社長の存在です。

「10億円」よりも「30億円」の赤字を

例えば、ユーザー獲得をするためにどれくらいリスクがとれるか。10億円?いや30億円だろって。2017年、実際に僕らがユーザー獲得のために使った予算であり、出した赤字額です。

タイミングを見極めて、自分たちのリズムをつくり、圧倒的な熱量で走り続ける。

この3つが揃っているから、クラシルは動画レシピ市場で「レシピ動画数で世界一」となり、市場シェアも拡大させ続けているのだと考えています。

動画レシピの重要性を理解していた人はたくさんいたはず

10年前に動画レシピのトレンドがくる、ビジネスとしても可能性があると考えていた人はたくさんいたはずです。

戦略アイデアをパワポに落としていた人もいたのではないでしょうか?

でも1人勝ちしたのはクラシルです。

このクラシルの成功要因は、綺麗な戦略ではなく、「タイミング×リズム×熱量」が揃っていたことにあるのではないかと思うのです。

2020年の仕事テーマ

ということで2020年のテーマをこの3つにしようと思います。

昨日に形式上は仕事納めでしたが、日報は書き続けます。