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「FIRE」ムーブメントに潜む3つの落とし穴

一定の資産や副収入を手に入れて、早く会社を辞めるアーリーリタイア「FIRE」が注目を集めてブームとなっています。

その背景には12年にも及ぶ強気の株式市場等があって、30代にして1億円前後の資産を作る人が増えていることがあります。

しかし、30代などあまりにも早くリタイアをすると思わぬ落とし穴が待ち受けています。

1.寿命が延びるリスク

科学技術の進展から老化に対する問題の取り組みも進化をし、将来的には100歳を超えても生きる人が増える未来も予測されます。

30代で仕事を辞めるとその後70年以上にも及ぶ人生が待ち受けている可能性もあるのです。

そんな中、キャリアを温存しておくことは重要になります。

仕事をやめて定収入がなくなると、ものすごいスピードで貯蓄を取り崩すことになります。

現在は十分だと思っている副業収入や配当収入でも、予期せぬ出来事によって貯蓄を取り崩すことになる場合も出てくるかもしれません。

そんな時に、1億円というお金も思わぬ形で崩れていくことも考えられます。

2.運用リターンが振るわないリスク

この12年間は素晴らしいブル相場でしたが、歴史を振り返ると、ブル相場とベア相場は繰り返されています。

あと数年間で長く続いてきたブル相場が終焉し、その後に長いベア相場になることも考えられます。

そんな時に見込んでいた配当収入が十分に得られなくなることも考えられます。

3.借金は返済しなければならない

42歳でFIREをした人のケースのように、不動産投資や太陽光への投資などでレバレッジをかけて投資をしている人もいると思います。

レバレッジは本当に投資をする対象がよくわかっていて、うまく回転している間は資産運用を助けてくれる場合もあります。

しかし、不動産賃料が入らない、売上が思ったように見込まないなどの状況でも借金は返済しなければなりません。

個人バランスシートを過度に膨らませ、大きな借金を抱える人もいますが、借金に慣れると麻痺してくるために注意が必要です。

それでは、人生100年時代に備えてどうすればよいのでしょうか。

私はキャリアを温存しながらも、並行をして副業を持つ、資産運用は固定利息がもらえる債券、配当が硬い株式、REITなどで身軽に運用をすべきだと考えます。

株式、債券などで運用をすれば、必要に応じて売却もでき、金融機関を変えるなども自由にできます。

キャリアも資産運用もポータブルな状態にし、一攫千金ではなく、細く長く続ける事が重要なのではないでしょうか。

会社をやめようかなと考えた場合は何度も考え直し、次の道がはっきりと見えるまでは今のところに留まることも一つです。特にコロナ下では先が見えにくいからです。


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