デザインの民主化を進めるCanvaのマーケティングトレース
2021年9月には評価額は400億ドルまで成長してきているようです。
Canvaのマーケティングトレース
なぜ、CanvaはAdobeやMicrosoftといった巨大プラットフォーマーと競合する市場で成長することができたのかを読み解いてみました。
Canvaの成長の裏側を整理
ポイントをまとめると、この2つに注目です。
1. 当たり前に根付いている習慣の裏側にある課題を定義する
2. 課題を解決するプロダクトとコンテンツの作り込むことに集中する
→結果、熱狂するユーザーが増えて、オーガニック成長率が高まる
まず、人々が当たり前に使っているツールや、当たり前に閲覧しているコンテンツに対する課題(ペインやストレス)を見逃さないこと。
CEOメラニー・パーキンスの原体験は、デザインを学ぶプロセスへの疑問とのこと。
Canvaのブログにある、メラニー・パーキンスの記事はとても学び多いです。長文ですが一読の価値ありです。
スライドが戦略を考えるヒントを得る上で、とても参考になるので引用します。
当たり前だと思われているデザイン業界の常識が、どれだけのユーザーのペインがあるか、そこに市場ポテンシャルがあるかをシンプルに定義しています。
投資家に、どれだけ既存のデザインプロセスが複雑で手間がかかるものかを説明し、Canvaが実現する未来や独自のポジショニングを示しています。
上記のポジションを築くための打ち手もシンプルです。
CanvaのコンテンツSEO戦略はMiyatakeさんのツイートで詳しく解説されています。
Canvaは、最近注目を集めているPLG(Product-Led Growth)の良い事例だと考えています。
PLG(Product-Led Growth)に関しては、下記の書籍と記事が参考になります。
最後に
AdobeやMicrosoftの牙城を崩し、急成長するCanvaの成長を読み解いてきました。
Canvaは戦略面でも素晴らしい事例ですが、CEOであるメラニー・パーキンスの、社会への向き合い方も注目です。
Canvaをトレースすることで、顧客課題、社会課題の両面の解決に、本質的かつダイナミックに取り組める企業が求められているのだと再確認することができました。
ぜひ、皆さんの視点でも掘り下げてみて頂ければと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。