初めての海外投資 まずは海外ETF活用を
先進国の高齢化によって多くの先進国で経済の低成長が予測される中、投信のグローバル化が進展しています。日本を含む先進5カ国で資産の2割から6割程度が外国に投資をされています。世界経済にダイレクトに投資をできる外国投信、その中でも日本の証券会社から簡単に投資ができるETF(上場投資信託)についてお伝えします。
ファンドを選ぶポイント
ファンドを選ぶ際に最も重要なポイントは運用会社で選ぶというところは世界中で共通ポイントです。投資家としてはファンドを購入してから長い付き合いになるために、一貫した運用スタイルやクオリティを継続できる組織かどうかを選ぶ必要があるのです。一般的に資金が潤沢であれば安定性を確保でき、ファンドの数が少なく、ファンドマネージャーが多い方がきめ細かい運用が可能になります。
主要国の投信運用資産上位5社を見ると、米国ではVanguard、Fidelity、Capital Research、JP-Morgan Chase、T.Rowe Price、英国ではM&G Securities、Scottish Widdows、Blackrock、Capital Finncial、Standard Life、独ではDeutscheAM、Union Inv、DekaBank、BlackRock、Alianzとなっています(2016)。
日本でもVanguardやBlackRockのETF(上場投資信託)は非常に有名で多くの方が資産運用に取り入れています。日本のネット証券を経由してもETF(上場投資信託)を活用すれば外国株のファンドはよいものを購入することができます。また、公募投資信託の中で主要な株価指数インデックスをベンチマークにしている投資信託を選ぶ方法もあります。
株価指数インデックスの具体例
・TOPIX(東証株価指数)
TOPIXに採用されている(あるいは採用が決定された)銘柄の株式のみに投資している。TOPIXに連動する投資成果をめざす。
・S&P 500
アメリカに上場されている企業トップ500社の株価で構成される株式市場インデックス
・MSCI ACWI
23の先進国および新興国の大型および中型株式を網羅するインデックス
・MSCI EMERGING MARKETS IMI
23の新興市場国にわたる大中小型株の代表株によって構成される
・MSCI WORLD
日本を含む世界の主要国(先進国)の株式を対象とした株価指数
・S&P Asia500
香港、韓国、シンガポール、台湾の4つの主要なアジアの市場から構成される株式インデックス
・EURO STOXX 50
12の欧州諸国からの50銘柄で構成
・FTSE100
ロンドン証券取引所に上場する銘柄のうち時価総額上位100銘柄で構成される
・MSCI EAFE
先進国24カ国、新興国21カ国、フロンティア国25カ国の約70カ国、各国市場の時価総額上位約85%をカバーするインデックス
また、最近ではゴールドやシルバーなど貴金属のETFが暴騰していますが、iシェアーズSliverTrsutやGoldTrustなどETFを活用させれば現物を保有しなくてもキャピタルゲインを追求することは可能です。
いかがでしょうか。海外投資というと敷居が高いですが、海外ETFや投資信託を活用すれば日本でも気軽に始められます。NISAやイデコも是非活用させたいですね。