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「妊活」大国・日本 妊活を考える際に知っておきたいことは

日本が世界的に見て、「妊活」大国だといわれていることはご存知でしょうか。その背景を論じる記事が日経新聞に出ていました。


近年、日本では不妊治療を受ける夫婦が増加傾向にあり、生殖補助医療の件数で中国に次ぐ世界2位とされます。体外受精の件数は、人口が3倍近いアメリカが41万件に対し日本は50万件ほどとおよそ10万件上回ります。

一方で、その成功率は10%台前半。20-25%ほどある米国や英国と比べてかなり低いのが現状です。

その理由としてまず言われるのが、不妊治療を開始する年齢の遅さです。日本では35歳までに治療を始める人が25%にとどまるのに対し、米英では4割弱に達しています。一般的に、年齢があがると共に成功率は低下しますので、早めに治療に踏み出すのが大事と言えるかもしれません。

不妊治療というと、以下のような段階を踏んですすで行くことが標準です。
①月経の時期にあわせて営みをする「タイミング法」
②パートナーの精子を子宮に人工的に入れる「人工授精」
③卵子を体の外に出して、精子を振りかける「体外受精」
④卵子を体の外に出して、顕微鏡を使って見ながら、精子を卵子の中に入れる「顕微授精」

一般的には段階を踏むごと数か月から半年程度は様子を見ることになるので、④に行きつくのは治療開始後2年後、みたいなケースもあるのですが、その際に卵子が老化してしまうのでは?とストレスを感じたり、うまくいかない妊活に疲れを覚えたりされる方もいらっしゃいます。

これは個人の意見ですが、①-④という順番にこだわらず、治療を個々の状況(年齢、経済状態、仕事の都合、周囲の環境)に合わせて選択するのが大事だと思います。もちろん医師に相談しつつですが、①-③をすっとばしていきなり④に進んだほうがいいケースだって、あるはずです。

ですので、妊活を考える場合には、「成功確率」だけでなく、上記のような個々の事情に合わせて治療を提案してくれるクリニックを見つけるのが良いと思います。

医師自身が時間をとってくれるほか、看護師などの相談窓口を設けたりしているところもありますので、「このクリニックは、自分のいろいろな状況や想いを聞いて治療を提案してくれるか」という目線でも考えてみるのがよさそうに思います。

もちろん大前提として、パートナーがいらっしゃる方は、「もっと先のことだから」と思わず、子どもは欲しいのか、いつ欲しいのか、そのためには妊活を行べきかどうか、妊活を行うならどのような形で進めるのがいいかなどを、早めの段階で話し合っておくことはとても大切です。
ご参考になれば幸いです。

#日経COMEMO

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