今年の春節（中華圏の旧正月まつり）が迫ってきました。春運もすでに始まって交通機関が混み合ってます。そしてもうすぐ春節休みなので本業の方でいろいろ激務しております。

これから春節までは、春節に関することをいくつか発信したいと思います。普通のことはメディアの方に任せておいて、ちょっとマニアでビジネスに結びつきそうなことです。ちなみに旧正月とは？って方はこちらのまとめを御覧ください。

■休み期間に宅配が値上げすることを許しますか？

日本のウェブニュースで「クロネコヤマトや郵便局の配達業の人たちが最近激務で大変だ」って記事を見たりします。日本とは比べ物にならないほどにECサービスや出前サービスが使われている中国でも、配達のお兄さんたちは激務してます。

そんな、みんなの生活を支えてくれている配達のお兄さんたちは地方出身者が多いので、この時期みんな帰省することになります。

...え、配達する人いないじゃん。。

ということで「顺丰」「韵达」「申通」などの大手配達会社は春節期間のサービス品質を守るために特別サービス料を取ることを公表しました。（顺丰は去年もこの時期は値上げされてたと思いますけど）

3社ともに、1月24日から1月30日までいろいろな制約を設けることを宣言。配達に対してもモノによっては10元以上追加料金を請求するとのこと。

「春節期間中の輸送資源・天候・その他の要因によって配達はけっこう影響を受けるだろう。でも春節での配達状況をチェックして、人員配置とリソース割り当てを行うインタラクティブなオペレーションを行う」とも発表しました、優秀です！

こんな「日本だったら炎上するかも？」決定に対して、中国ネット民たちは好意的に支持している様子↓

↑まぁ大変だもんね、支持しますって投稿が多数

みんな出来れば帰省したいです。それにユーザーたちはいつも配達のお兄さんに助けられてますから。こんなとき外国人も働けば良いのに...洋快递（欧米人の宅配って略語）って昔話題になりましたが、厳密には法律違反でダメって言われてますがね。

（ちなみに中国の配達はレベル上がりすぎていろいろハードル高いから、そもそも外国人には無理かも説。ある程度の中国語話せるのは必須だし）

■Didiも春節期間値上げするらしい

そして、中国の配車サービスのDidiも春節対応があるみたい。

1月13日にDidiは2020年春節でのタクシー乗車成功率が通常より16％低くなるとの予想を公開しました。特に1月24日から1月26日（大晦日から最初の2日）、1月31日の日曜日（7日目）はかなり低下する4日間だと。

休暇中の需要と供給の矛盾を緩和し、春節での利用を効率化して便利にするため、Didiは「同時配車（普通のタクシーや安い白タク、高い白タクなど配車の種類を増えてオーダーを発信するサービス）」「新年旅行ガイド」「旧正月ドライバーサービス料」「春節特別サービス（普段以上の手当や報酬がもらえるらしい）」の4つのキャンペーンを行うことを発表しました。

去年も「同時配車」「旅行ガイド」「旧正月ドライバーサービス料」は実施されていて、2019年の春節ではDidiのタクシー乗車成功率は66.02％で安定したとのこと。今年は去年成功した「同時配車」機能を全国の170都市に、「旅行ガイド」は全国の296の都市にそれぞれ拡大するとのこと。

↑値上げした料金分は全部ドライバーに渡ると約束してます

ユーザーにとって一番気になる料金値上げですが、1月21日から2月3日までDidiの乗客は普通の乗車料にプラスして「旧正月ドライバーサービス料」を支払う必要があります、これが最低1元 - 最大9元。また代行サービスも6.6元、8元、8.8元、9.9元をアドオンして払わないといけないとのこと。 

値上げは嫌だけど、こうやってドライバーと乗客のための利益を増やすためにいろいろ取り組む姿勢が素晴らしいと思います。

これらの値上げに対して中国人は意外と寛容でした。でもこれは国を問わずで、社会課題に対しては、弱い人を守り、頑張る人たちにちゃんと還元される仕組みを作れば、たとえ負担を伴ってもみんな支持してくれるものなのかも。

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（参考資料）

https://www.fjshuchi.com/news/hmmjjbml9u98dje.html