理系の優秀な人材が医学部に行き過ぎ

この点については以前から指摘されてますが、やはり日本は理系の優秀な人材の才能が医学のほうに偏り、科学技術に生かされていない側面も大きいと思います。

特に近年はこの傾向が強く、私が受験生だった30年前は今ほど医学部と理工系学部の入学難易度の差はありませんでした。

ただ、これも考えようによれば、日本の受験生は経済合理的な活動をしているとも言えるかも知れません。

というのも、日本はバブル崩壊以降長らく不況が続く中で、学問の専攻も自分の興味よりもより安定的な収入に重きを置かざるを得なくなり、日本国内の職業で最もその条件を満たす可能性が高いのが医者ということなのでしょう。

となれば、近年の学生はより経済合理的に志望分野を決めることになったがゆえに、医学部に理系の優秀な人材が偏ることになっていると思います。

ということは、科学技術分野でも高い収入が得られやすい環境になるか医者の収入環境が下がるかしないと、日本の科学技術も更に地盤沈下する可能性あるかもしれませんね。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31087040Z20C18A5000000/

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