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中国のGitHub利用ユーザーが急増中。利用者数世界一になる日も近い

GitHubがMicrosoftに買収されてから二年以上が経ちました。

買収当初はネガティブな懸念もありましたが、ポジティブに変化しているように感じています。

中国でも評価されています。海外のさまざまなサイトがブロックされている中国ですが、GitHubは問題なくアクセスでき、エンジニアをはじめたくさんのユーザーが使っています。

以前に中国でのちょっと変わった使われ方についてnoteで紹介しましたね。

7月15日、中国オープンソースソフトウェア推進同盟(COPU)が主催し、CSDNで生中継された第15回「オープンソース中国オープンソースワールド」サミット2020が開催され、Microsoft Azure CTO Officeのチーフオフィサー「Stephen R. Walli」氏が過去2年間のGitHubの驚異的な成長について語りました。

中でも中国とGitHubについてを語っている内容が面白かったので抜粋して紹介します。

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・2020年にGitHub上の開発者の総数は5000万人に達し、ユーザーやコントリビューターの80%はアメリカ以外の国の人々。アメリカ以外では順に中国、インド、イギリス、ブラジル、ロシア、カナダとなっている。

・中国でGitHubは急成長していて、登録者数は過去1年間で37%増加。登録者数の総数ではアメリカが1位だが、中国が僅差で2位。いずれGitHubユーザーが最も多い国は中国になるだろう。

・エンタープライズプラットフォームの提供にも注力していて、現在世界のFortune 50社のうち32社はGitHub上でソフトウェアを構築している。中国でもエンタープライズクラウドのアカウント数が増え続けている。

・中国での活気が凄い。中国では200万人以上の学生がGitHub上でコードを閲覧し学習している。 GitHubは世界中の開発者のニーズに応え、今後もオープンソース普及のための支援を続けていく。

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↑中国でのオープンソースの成長と中国でどれだけの人が開発者になるために学習しているのかについて。中国での 「GitHub Education」は1年で8%伸びている。

ということで世界で最もGitHubを活用する国になりつつあるようです。エンジニアの数も多く能力が高い人も多いですから、当然の結果かもしれない。

そして海外のPlatformを規制しがちな政府もGitHubには手を出さないことから、テクノロジーの発展を妨げたくないこと、オープンソースの重要性を理解しているのだと思います。

おまけ

このプレゼンの最後で、Microsoft CEOの「Satya Nadella」氏から学んだ視点を紹介してたのですが、これがカッコ良かったです。

被微软收购两年后,GitHub_怎么样了?_软件

↑翻訳不要ですね。

調べてみると、ナデラさんがCEOに就任してからMicrosoftはずいぶん変わったようです。企業文化を変え、戦略を変え、株価を倍以上に上げた。実績を伴う彼の言葉には説得力を感じます。

このイベントは今回で15回目、ゲストも豪華でした。詳細が気になる人は下にリンクありますので良かったらどうぞ。

(参考資料)


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