VR/MR時代 未来の方向性を直感的に体感できないものか
言語による説明を通した理解と納得ではなく、より直感的に体感として、未来の方向性を感じられないものだろうか。
この説によると、鳥の網膜が外光を受け取ったとき内部で電子の移動が起きる。具体的にはアミノ酸の一種であるトリプトファンから、フラビンと呼ばれる化合物へと電子が渡される。本来、1つの分子の中で2つの電子がペアで存在しているが、この移動によってトリプトファンとフラビンそれぞれにペアになっていない電子が生じる。(中略)離れてしまった各電子がもつ磁石の性質は、地磁気の影響を受ける。それが網膜内の化学反応に変化をもたらし、生じる物質が信号となって「北の方角が明るく見える」というような、渡り鳥の視覚に作用する現象が起きている可能性があるという。
異種族間コミュニケーションの実現性について検討するプロジェクトに関わっています。オカルト的な話ではなく、科学的なものとして。たとえば、京都大学生態学研究センターの高林純示教授の研究室を訪ね、植物と昆虫が揮発性のガスを介してコミュニケートしていることを教えていただいたことがあります。その後も、様々な生物同士のコミュニケーションについて専門家から最新の研究について教えていただき、気づいたことがあります。当たり前のことなのですが、異種族間コミュニケーションは、言語を用いた思考に置き換えるような翻訳型のものではない、ということです。より直感的に世界に広がる情報流通を体感できるようなものになるだろうということ。
上記の記事は、なんとなく、そのヒントになりそうな気がしました。
僕たちは、数字を含む言語で理解し思考することに重きを置いています。やや置きすぎなほどに。ポストスマホ時代として、VRやMRが情報流通のフロントになっていく時代が到来すると考えられます。そのとき、僕たちは、まったく違う表現を通して世界を見ていくことになるのではないでしょうか。
異種族間コミュニケーションに限らず、同種族間である人同士のコミュニケーションの様々な場面、たとえば医療コミュニケーションも、学校を含めたしかしそれに限定されない様々な学びを通した知の流通も、大きく変化していくのではないでしょうか。これについては、コンテナとコンテンツの関係として、今後、しっかり考えていきたいと思います。