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カンブリアナイト15京都

カンブリアナイト15京都が開催されました。今年から東京開催と平行し、関西方面でのカンブリアナイトが動き出しました。今回は、インフォバーン京都さんのご協力により、ぎゅっと密度の高い会を開催することができました。

みえる~わかる領域: 集団的知性 ~ カンブリアナイトに集まる意味あるの? 鹿内学(株式会社シンギュレイト)

© shinjo

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AIの次は、CI(Collective Intelligence)。みんなで集まって、意思決定したり、アイデアを出すことの科学を紹介。さらには、カンブリアナイトに集まる意義として、カンブリアを通じて知った方々とのコラボ事例も紹介。

1:日経BPイベントでの基調講演登壇

2:YouTubeデビュー

3:テレビ出演

4:複業での起業

などなど、様々な展開についての振り返りがありました。もちろん、CIについての興味深い話もたくさん。個人的には、魚の群のロバストネスの話が面白かったです。ある程度の規模の魚の群は、すべてが同じ方向を向いているよりも、一定数、適当にバラバラな方向を向いている個体を含んだ集団の方が、全体としての堅牢性が高い、という話。ただし、少数の場合は、同じ指向性を持っている方が強い、という。示唆に富んだ内容など。

スポーツ領域:スポーツ×IT技術の活用可能性 佐保豊さん(NPO法人スポーツセーフティージャパン代表理事 米国公認NATA-BOCアスレティックトレーナー)

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日本のスポーツ界の抱える様々な課題と、今後どのようにしてIT技術をスポーツの分野に活かしていくべきか。安全環境やバックヤードも含めて、海外と日本の比較やスポーツセーフティについて。

スポーツ中の死亡事故の最大3原因である「トリプルH」つまり「Heat(熱)」「Heart(心臓)」「Head(頭)」という3つのHのダメージによる死亡リスクに対して、どのような対応環境をつくっておくべきか。2020年オリンピック開催に向かって、スポーツ人口が増え、裾野が拡大していく中で、学校やクラブ活動などプロフェッショナルではない指導者のもと子供達がスポーツをする機会も増えていく中、どう考えていけばよいのか。

わかる/できる領域:心理学×情報マネジメント 椎野睦(産業能率大学)

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センシング技術により「こころ」や「きもち」が見える化すること、理解すること、そして変化を起こしていくことについて心理学(特に臨床心理学)の見地から話題提供します。 生体データが示す客観的真実と、認知が創り出す主観的現実のハーモニーをどのように考えるのが理想的なのか、フロアの皆様と再考できれば幸いです、ということで、カンブリアナイト登壇回数最多の椎野さんによる大盛り上がりの心理とテクノロジーの話。

自己認識の主観と客観の一致もしくは乖離。センシングによって得られるようになる客観的データの解釈と意味付け。バイタルデータと感情。そこに性格が関連し、気質が関連する。そして、それらを含めて、その人の生き方そのものが重なってくる。得られたデータをどのように活用するのか。その設計と活用方法の開発について、もっともっと心理学が役立てることがあるはず。

最後の言葉が印象的でした。「イノベーションに心理学を。心理学にイノベーションを」

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