そろそろ、スイッチを入れていこうか
それにしても国内の第五波はどうして収束したのだろうか。ワクチン接種が進んだ影響はあるだろうが、海外ではワクチン接種が進んでいてもコロナウィルス感染が猛威を奮っている国や地域があり、ワクチンだけとは言えないだろうし、各国の状況の違いがどうして生まれているのか、全く理解ができない。
つまり日本も今後どうなるか、はわからない。
これから日本も第六波がやってくるかもしれないし、その備えはしっかりとしておくべきなのは言うまでもない。
しかし、では今この瞬間、私たちはどう考えるべきなのだろうか。
全国での感染者が100人程度に抑えられ、重症患者も死亡者も減少している。
全体として、感染者数の増加傾向は見受けられない。
繰り返し言うが、再度感染拡大の可能性はある。
そもそも、なんで減少したのかわからないから、再び増える可能性はある。
しかし、現時点では、第五波はほぼ収束している。
この状況で、私たちはどう状況を捉え、行動すべきなのだろうか。
この記事に出てきているような例に限らず、飲食業をはじめとして、さまざまな業界で、新型コロナウィルスのパンデミックにより、致命的な打撃を受けた会社や人は多い。
これ以上状況を悪化させないためには、簡単に言えば、顧客である私たちが、街にガンガン繰り出すしかない。
そういう行動変容を今、すべきではないだろうかと、感じた。
大学では、新型コロナウィルスの影響により、中退者が増えたという。私も大学教育の世界に今年度より足を踏み入れたが、やはり多くの学生が、オンライン授業中心で友達とキャンパスで会うこともなく、大学に通っている感覚がない、という声をあげているのを聞いた(私が学部長を務める武蔵野大学アントレプレナーシップ学部は、一期生が全員寮でともに生活しているので、全くそういう声はないが)。
短大に昨年入学した現2年生などは、これまで一回もキャンパスに通うことなく卒業していく、という学生もいるようだ(少し前に聞いた話なので、今は通学が復活していることを望むが)。そんな形で、貴重な大学(短大)生活が犠牲になるのは、これまでは仕方ないとはいえ、実に悲しいことだろう。
今年度はもう僅かかもしれないが、徹底的にキャンパスでの対面授業を復活させていくタイミングではなかろうか(私が属する武蔵野大学は対面授業復活済)
私たちは、新型コロナウィルスに苦しめられた。これからもまた、猛威を奮う時がくるかもしれない。しかし今は、その痛手から立ち直り、意識してモードを変えていくべきタイミングなのではなかろうか。
もちろん、この2年近くの中にあったのは、マイナスなことばかりではない。
事務仕事において、テレワークは一気に進んだ。通勤時間や移動時間が劇的に減少し、オンライン会議の浸透で、時間や空間のストレスなくコミュニケーションができるようになった。営業だって、講演やイベントだって、オンラインでできることがわかった。これにより、仕事の生産性とはなんなのか、多くの方が考えたのではなかろうか。
そして、テレワーク中心だと東京に住んでいる必要がない、と移住してより幸せを求める暮らしに突入した友人も多数いる。住む場所は固定、という観念から解き放たれた方も多いのではなかろうか。
コロナを経て、働き方、住み方の自由を手に入れた人が多い。
コロナは大きなマイナスを私たちにもたらしたが、一方でプラスとなることも私たちは感じ取り、それを得てきた。
第五波が収束した今、この2年、様々な行動が止まってしまった日本をもう一度復活させ、コロナ前よりさらに素晴らしい社会にしていくために、みんなでスイッチを入れていくタイミングなのではなかろうか。
最近、私の行動パターンは変わりつつあるし、変えつつある。
ミーティングは圧倒的にweb会議のままだが、リアルでのカンファレンスや講演が増えてきた。
何もなしにオフィスに行くことはないが、大事なすり合わせや対話の際には、リアルで人と会うようになってきた。
移動すると体は疲れやすいし、移動時間があるから以前のようにはミーティングを連続させることができない。
しかし、人とコンセンサスを得るように、リアルの方が望ましい仕事は、リアルの方がパフォーマンスは上がる。
対話する飲み会も意図的に増やしている。人と会うようにしている。
そうすると、オンラインオンリーだった時より、深い気づきにつながる。
それが、経済を再び活性化することにも役立つ。
意図して行動しないと、慣性の法則がはたらき「動かない」のがデフォルトになる。そうすると、スイッチがなかなか入らないで、経済の動きは鈍いままだ。
そろそろ、これまでのつらさを吹き飛ばし、アクティブに動き、コロナ前よりパフォーマンスを上げていこう!駅や空港では、明らかに人が増えてきているし、行動は増えつつある。そんなタイミングだ。
そろそろ、みんなで示し合わせて盛り上げ、ガンガンいこう!
もちろん、飛沫は避け、手洗いは行うなど感染拡大には徹底して留意し、体温測定など健康には留意をし、第六波の兆候は注視しつつではあるけどね。
(Photo by Aflo)
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