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元CA出身、短大卒の方がJALの新社長になって話題ですね。興味深く関連する記事を読んでいましたが、自分が経営している眼鏡屋においてでも、販売スタッフとして入社をして、未来にうちの社長になることだって全然ありえるし、世の中、志やら目標設定やら努力でなんとかなることも多いので、そういう気概で1人1人育成していく必要があると再認識しました。

前サラリーマンをしていた時の社長も言ってましたが、経営者としての才能といわゆる学歴、特にアングラ学歴はあまり相関性がないようです。

自らの経営者人生を振り返って考えてみましたが、あながちこの話は正しい気がしています。

経営者人生をもうかれこれ10年以上していますが、経営者としてやらなければならないこと、経営者の仕事ってこういう事なんだ、と理解できてきたのは、ここ3年~5年で、その経営者としてやるべきことも学歴と関係ない内容のものばかりだと感じます。

自分の場合、客観的に見ればいわゆる典型的な学歴エリートで、外資系金融に新卒で就職し、海外大学でMBAとって、満を持して(笑)、経営者になりましたが、ビジネススクールや会社で学んだことは全くと言っていいほど経営者の仕事には活きませんでした。どうにも経営者の仕事は経営者の仕事を実際にしながらでしか学ぶことはできないのかもしれません。

ここ3~5年でようやく経営者としての仕事が分かってきた、という話ですが、じゃあ分からなかった時代と分かった後の自分の行動変化を観察してみると、以下に羅列するような違いがあるのですが、全くと言っていいほど学歴と関係ないですし、むしろ合理的に考える学歴エリートからするとそんなこと本当に意味があるのか、と感じる内容のものかもしれません。以下、思いつくままにざっと羅列してみます。

  • 社員とよく話す。質と量ともに増やしていく、たとえ雑談だとしても量を話すことにも意味がある。社員とよく飲みに行く(自社の場合は福岡やら関西にも拠点があるが、新年会しか用事がそのためだけのためにわざわざ遠方に出向く)。

  • 大切なことであれば同じことを繰り返して話す。分かっていると思っていてもそれでも繰り返して同じことを繰り返して話し続ける。メッセージはとにかくシンプルにして研ぎ澄ませる、本当に大切なことだけに集中して伝える。

  • プロダクトに集中する。戦略やら、資金調達やら学歴エリートは考えがちだが、とにもかくにも全社でプロダクト(うちで言うと商品、サービス)に集中する。地道に全社で改善をし続ける。競合は気にしない。

  • 社員を大切にし、1人1人と誠実に接する。福利厚生の充実などに中長期では間接的に繋がってくるが、全ての要望を聞き入れることは不可能でも、1人1人が大切に思っていることをきちんと聞いて常に頭に入れておき、少しでも実現に近づける努力をする。

今ざっと思いつきで書いただけですが、経営者としての自分の時間の使い方や経営スタイルにはここ3~5年で大きな変化が起きていて、これらのリストを眺めてみると、学歴なんて関係ないんだ、と再認識するところであります。

若き日に学歴を追求して頑張ってきた僕の答えが学歴ってほんと意味ないよな、ってことかもしれないですね。

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